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ダンジョンと魔法と異世界  作者: たかばどん
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ゆきりん01

ゆきりん01


港に向かって歩く、離島行きのフェリー乗り場のあたりで人混みがあったのでちょっと覗いて見た。

ドラマの撮影なのかフェリーから人が降りてくるところをカメラが何台かで撮影している。

何撮影しているんだろうと思うと目の前に


 テレビドラマ撮影

 撮影人物 柏原 由紀


と表示された。

こんな時も、探索なのか解析なのか表示されるらしい。

フェリーからちょっとオーラの違う女の人が降りてくる。

ここ鹿児島の生んだアイドルから女優へ転進して大成功した柏原 由紀 だ。

へー「確かにキレイだけど歳だな」と思ってみているとここでの撮影は終わったみたいで

柏原 由紀がこちらの集団に手を振っている

「いつも応援有難う」と言ってからスタッフの方を見た時に

男が一人「僕のゆきりんだー」と言いながら柏原 由紀に向かって走って行った。

熱狂的なファンだなと思って見ると小さな花束の中にナイフを持っているのが見えた。

やばい刺される、どうにか出来ないかと思った俺は、ズボンのポケットに入っていた小銭を一枚持ち男に向かって投げた。

俺と男の間にちょうど障害物が無かったから狙い通り男の足に当たり柏原 由紀の目の前で転んだ。

大丈夫ですかとスタッフや柏原 由紀が男に近づこうとしたが、落ちた花束の横にいる男の手にナイフが握られているのをみて喚声が上がる。

スタッフに支えられて柏原 由紀が離れて行く、男は立ち上がろうとするが10円玉が右ふくらはぎに当たり膝から下が向いては行けないほうを見ている為

立ち上がれないで「ゆきりん、僕のゆきりん」と言い続けている。

男は、スタッフに取り押さえられてその後警察官に連れられていったらしい。

俺は、スタッフに支えられ柏原 由紀が離れて直ぐその現場を離れたのでニュースで知った。

その時の様子をたまたまテレビカメラが撮影していたらしい夜のニュースから翌日以降テレビで何回も流された。

スマホで撮影した様子もネットにあがっていた。

犯人の足が何故急に折れて倒れたのかを追求する番組もあった。

柏原 由紀のドラマ番組の宣伝のためのやらせだと言う人もいたが。

一月位して刑事がアパートにやって来た。

あの時の写真や動画を集めて調べたところ、俺らしき人物が何かを投げた後のようなかっこをした写真があったらしい。

「刑事さん俺はあの時50m程離れた場所にいました、何か物を投げて人の足を折るような事出来るんですか?」

逆に聞き返した、刑事は「一応参考にお聞きしています」と言い返っていった。

ここから警察署まで100mぐらいしか離れていない。

犯人の足に10円玉が残っていたらしいが、指紋は取れなかったらしい。

また、人が10円玉を使って離れた場所から狙った箇所に当てることなど出来ないと判断され犯人に対しての加害者見つからなかったで終息した。

しかし、たまに視線を感じる事があった。

アパート下の飲み仲間から草野球に誘われた、飲み仲間以外の人達は、目つきの鋭い人達だった。

俺は、就職して直ぐ若い人間は強制加入だと言われ会社の草野球チームに入れられたが一年もしないうちに戦力外通告を受け退団した程だめだめだった。

その試合でも昔を思い出し一生懸命やっているが、打てない取れない守れない振りをした、

そうしないと柏原 由紀襲撃犯人の加害者としていろいろ面倒なことになりたくない、俺はダンジョンに潜りたいんだ。


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