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「ふん、何をしているぅ?」
「ア!? これはこれはぁ~、ヨシリス様ぁ~。あの……、いや。そのお恥ずかしい話ですが、少し若いのと賭け召喚してまして~」
その言葉に、すると頷いて子猫の一人をヨコ一閃――切り裂いたのだ「オィ……ッ何をする」「にゃア……ッ、ラルロちゃーーッ!?」
「フフ、そうかよ、まぁ良いさ。ここだったのかよ、このレリックが求めているのはなぁ。では早速そいつらの血を……更に……」
楽しそうにそれを掲げるんだ、血まみれの、そして2匹目までもを――!「オ、おぃおぃ、そりゃねえよっ、召喚で勝ったのには正当な権利がありますぜぇ!」
「オィなんだ……? 五月蠅いんだよ……、下働きの癖にさぁ。まさかお前の召喚なんだからな、関係ないだろう」「え、えぇ、いや、そうですけど、だからこれはきちんと手順の後で」「フン、そんなの俺には関係ないだろが……。ゴミの物は貴族の物だ、関係ないッ!」
「いやいやイヤ、馬鹿なバカな……ッ、これは召喚の掟ですって、駄目ですよぉ!」
「お、おぃっ……そうだぞ! そいつらは俺が勝ち取ったんだ、お前ェ……、ふざけるな!?」
俺はその内臓が出ている子猫を助けようとするが、小さな内臓、大量に、貴族を押し出して俺は。
「あぁ~~? オマエぇ……、チ――。なんだよこの態度はさぁ、しかもおかしな格好しているなぁ? あぁ……まさかあの転生だとかの奴らか」
「そうだ、そうだよ……っ。だからなんだ!? なぁ謝れよ……、しっかり俺はそいつらの権利を持っているんだ、さぁ謝ってくれ――!」
もう駄目だ、その一匹は首から斬られて血が止まらない……。
「はぁ? こんな畜生ふぜいが何を……。謝れだぁ? 我は正義だぞ、奴らを滅ぼせと神はおっしゃったッ。劣化品がなんだ、薄汚い悪魔の仕業がなんだ――ッ」
なんだなんだナンダ!?
その言葉に、その慟哭に感じる。
でもソレにはきちんと俺の権利を保証する流れがあるからな、召喚術師ならば見えてるよ。睨みあう俺達は、その緑の髪したイェローアイのと。
「あぁ、あの……っ、じゃあ領主さま。レリック絡みでしょうからぁ……、あの男と召喚戦するしかないでしょうねぇ。アナタ様から願い出るしかない、それしかないんだ」
「馬鹿抜かせぇエ――ッ、この私があんな汚いのをかけて戦う訳がないだろうが、格が下がるっ。これはただの掃除だ、ただただ目障りは死ねばいいのだっ!」
そうして掲げ、その化け物を寄こすんだ、後ろから現れるは大きな大きな陰影、血まみれの……「じゃあ真理3【トロール】だよ、処理しろよコイツをぉ! はぁ……はぁ……久しぶりだぞ、この下民めが、ひひヒ……でもかなり良いだろう? 俺の中でもお気に入りだよぉ、死にたくなければ先ずは地べたを這いずれよ、ゴミがッ」
その時に現れた黒い影は大きく、そうして召喚状態のが見えるんだ、攻撃力5/防御力10、それが現れるから。
あぁ……、あぁ、これは父ちゃんの……。にャー……コッチは母ちゃんの臭いが――。
総毛立つ感覚、右と左の手が。恐らく1人ずつを。
そいつは巨大な肉であり2メートル半もの図体であって顔はニヤけて呆け、鼻から水を垂らしてる。ただ薄気味悪いのはだ、その胸の部分にも小さな顔がある事。ソッチは口の方からヨダレを垂らしてて2つの顔を持つ者が大きな棍棒を抱え。
「ではおぃ、他のも狙えよ……。この貴族の神聖なる森から所有物を持ち出そうとする輩だ、殺せ……っ、今すぐ全員で殺せぇえ!」
その言葉にさすがに嫌そうだが、ただかなりの出資者だ「いや……、さすがにそれはできませんぜ、召喚の約束を反故にするなんてコッチの首が危ない」「チッ……、なんだよ、こんなもの貴族の道義にはないだろうがっ、むしろ奴らこそが貴族の道理に反する、貴君らもそうだろうが!?」「いや、でも俺ら召喚術師ですんで」
その言葉に一気に退いてくんだ。
予想外だが召喚術には確かにルールの絶対があるらしいな、それにイラ立つ様子の領主、だがその無名の子息を置いて。それから距離を取るから。
「チィ、クソが……っ、役立たずどもめがぁ。我はこのゲナイシュを治める血筋ヨシリスッ! 父はラートヤード王からバロンをもらってるんだぞ、これが領主としての一手だというのに分からんかよ!?」
名乗りで効くと思ったのだろうか、地団駄を踏み始めて、そうして1人でも構わず命令を下すんだ。コッチへと向かうそれは大きく太くて「トロール。こいつがトロールだってのか、強い――」
振りかぶるその棍棒でさえ優に1m50、両手剣を片手で、俺は吹っ飛ばされかける。5/10、今までの最大たる攻撃力と防御力をかね備えた巨大な肉の塊に。
「ちぃい!? 俺の黒翼だけでは。じゃあ加島、こっちも召喚だ! 【老犬の加護・リン】2/0、俊敏性+2を!」手札3、マナ1。
すぐさま手札を切ってリンを召喚する。召喚の輪によって変貌する力、誰もが恐れおののいた、それはあり得ない所業。
膝が震えてる者までいるのだ。
抱いた鞘から剣を抜き放ってセーラー服揺れて、その耳は犬ミミとなりふわっとした毛並みと美しい桜色の「はい……、勇さん。私だってこんな狼藉は見逃せない……、必ずやその子達を返してもらいますからっ、でやぁあ!」
6/3、俊敏2の斬撃を、そうしてトロールの大振りの一撃を素早くかわす脚力を持ち。
それで俺も参戦するんだよ、この事態になってもまだ戦えはするだろうし、あの子供たちを取り戻さねばならない。
「こいつ……召喚騎士などと――。あぁ……、そうか………、そうかよぉ。なんともいかがわしいよなァ、あのような群れから騎士が現れる等とはなぁァ!?」
俺を睨んでかなりイラ立つ様子のヨシリスとやら、爪だかゴミだかを噛んでて。震えてて。
しかしその見やる斬光は明らかに見事だった、肝を冷やす者が多い。力は不安定で計りかねるが十分に強いから、俺はそのトロールの1撃を真っ向返して見せる、黒翼を翻し歓声すら上がって。
「よし、2対1ならば大丈夫だろうよ、加島!」
俺は更に力をかけるんだ。カードを重ねてけば3コストだけならば、ただ……相手もそうだ、でも動かないのが奇妙で――。




