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「はぁ……、はぁ……、コスト0:【単純な思考だけの成果】この次に使われるダメージ表記がある呪文、その一つのダメージだけ+2する」

 カードを掲げ、その瓶の薬も掲げた。

 あと黒の【エウリュノモス】の概要が手に入ったな、真理1:1/1、射撃、捨て札にある2枚のモンスターカードをコストし追放、1/1の死体トークンとして良い。


 それと珍しい事にヘックスもだ、心象風景で。黒の0真理【ブレイン・フォグ】相手が1分以内に2枚以上のヘックスを使用するたびに1点を与える。効果時間3分。


 エウリュノモス、冥界で死体を食って骨にするダイモン(精霊)だったな。ダイモンっていうのはデーモンの語源だ。

 ダッシュしまくって疲れ果てたがな……、まぁ良い。靴やら何やらを放り出して倒れるスーパー和樹さん。今日も汚れたなと、3人で肩貸して帰っていくよ。




 今日は何かあったのだろうか。良い事でもあったのだろうか。温かい火が燃えてるから、校庭の中庭で大勢で集まって大きな火を囲む。

 俺達もそこに入って何事かと周りを見渡したら。

「あぁ……、お前らも祈って行ってくれよ」

 あぁそうか、誰かが死んだのだ。あの校内放送は2日で終わった、動揺してしまうからだ。その火を見て……、悲しいけれどお腹は満たされない、そんな気持ちが湧いて来てしまう。


「こんな世界でさ、終わってさ……。家族もなんにも来れないんだよなぁ」

「違ぇえよ、終わったんじゃねえよ……、きっと帰ったんだよ。俺らより先にさぁ」

「違う、違うよ、帰ってなんかないよ……。もうこの世界にもう囚われたんだ、地獄だよ……奴らの言う地獄へ落ちるんだよっ」

 アイツはもうグラヴィ岬って地獄へ行ったんだ!


 その言葉に震える「オマエ……、なんでそんな事を」「全員……っむしろいつまで甘ったれてんだよ。もう俺ら人も殺してんだぞ、人を殺して――ッ」

 その言葉に何人かが首を振るから。


 でも……帰れるんだよ、絶対絶対そうだよ。それでも止められない漏水のように、その言葉は続くから。これはずっとずっと俺らを悩まし続けるから。




「お前らぁ、教室入れぇ!」

 突然やって来るのだ、なんでも突然。なんの意味があるかは知らないが、小学生でも一回聞けば分かる言葉をチョークで書きなぐる。

 1人は駄目よ。「あのね、絶対に1人になっちゃダメだから。絶対だからネ――」

 はぁ? モフみちゃん、トイレとかどうすんだよー「良いから絶対だからっ……! 絶対に絶対に女の子は……、あぁあの、男の子も駄目よ! ゼッタイ駄目ェ!」

 恐らくだが――、何か女子にあったのだ。青筋立てて言いくるめ、ねじ伏せてくる様子に女子の一人が静かに泣き出した。

 なんとかしてよぉォ、もぉぉ―――。


 でもうなずくしかない。

 人が死んで、女が犯されて、そして魔法が使える。救いはない。


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