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それでもご機嫌に連れてかれる場所。その森の奥で少し開かれた。急斜面の崖とともに洞窟を傍に置き、そこにはゴブリン集落があって、なんとなく楽しい小家族感のある集まりが。緑の一家、一族、あぁ部族? いや多いな……。
そしてかき分けひと際のソレに従者が走っていき。
「あぁ……、うむ。連れて来たか、良いな――」グヒヒヒ。
種別的にデラックスか……、いや太ったクリスに見えて来たよ、松村だ……。なんだろうナ、お尻がこそばいよ?
その大きな顔とカラダは正に今から全人類の命運を背負い、悲壮感持って中年のその筋肉で戦いに行くクリスで、全身ミドリでムキッと筋骨隆々の松村。
その全盛期がココに。ゴブリンリーダーは下っ端から事情を聴いて。
「ふむふむ、そうか……男かぁ、それは困ったな……。ならば少し準備をせねばなぁ――」
いや、なんのかな?
体を柔軟体操してるのがほぼAV。フゥ……フゥ……、いや、少しほぐさないと。何せデビューっしょ?
えぇ~~、なんですかぁ、フフ――。
だってさぁ、こんな良いの久しぶりだから。あぁ~……、失敗しねぇかな、仕事なのに……。
エ、やだ、あの……。本気は……。フゥ……、フゥ……、じゅるり……。俺を見る紳士な目――。
「大丈夫だ、今日は上々だぞォ。それで男は多い方が良いな。ワシは楽しみたいんだ、そこのも入れようか」「あぁ俺か、いや――」
和樹が驚く、でも、それでも剣を取るから。「分かったぜ、お、俺もやるから。安心しろって! コスト以上は働くんだ、ただ……っ、信じられないなら良いんだぜ」
そのガチガチ震える男に「本当かよ和樹。お前はカードに命を懸けれるのか、俺にはサレンダーがあるが、お前にはないぜ」「それでもだ……。さっきも守るべきだったのにやれなかった、今度はやるぜ仲間としてなぁ――っ」
その言葉にうなずく、そして甲高い声「そ、それでェ!? お、お前は何を賭けるんだよ、それがないとなぁ!?」「ソウダソウダぁあ!」
「それだがな……、これはどうだ」
そういうと取り出したのは本であり、分厚く古臭いその「グレイスの種類と、あと作り方のセットだそうだゾ。本という物を手に入れたんだ、ただ売りに行きたいが遠くてなぁ~」
「おぅおぅ、ただ一冊の本かぁ、なんかスゴイ微妙な……」「いんや、良いんじゃないか? だってこの世界って多分だけどぉ……俺っちらには一切何も見せてくんねぇぜ? それできっとこれ相当だわぁ……、なんかの印じゃないかぁ」
「そうなのだ、分かるよな、王家の紋章なのだ。うーーむ、だがしかしなぁ、売るとすごく金になるのでなぁ……」
「でもでも、お尻ですよォ!? コッチはお尻をかけてるんですぅっ!」「そうだぜぇ? お尻で勝負しようってのにそれはねえだろっ!?」
「いや、うむぅ……。しかしなぁ、ワシらも美味いもん食いたいしなぁ」
「違います、男の子の初めてなんです、あんなにウブな子なんですからね!」「一生で一度なんだぞ……っ、オマエ以外はないんだ、お尻を貰う覚悟がソレで良いのかよオ、それがお尻紳士のやる事かぁッ!?」
「紳士、うむ……、そうだな――、尻の価値を甘く見ていた、すまないな……」スマナイ。もうしない。
俺に謝るのがなんかもう地獄。ウキウキを超えたドス黒い感情で、汗がしたたってくるネ、怖いよ、怖い。売られるってこういう事なんだな。楽しげにデッキに手をかける姿が正にソレだし、クネクネとしたお指が優しく強くおし拡げて。
「フゥ……フゥ……、じゃあ、遠慮なく、広げて行くぞ――」「グ――、展開だ」
剣の業、杯の業。我らが辿るは一つの螺旋の、無の世界。理は変わるか定めは変えられるか、しかしてその手には無限―――。此方へ導け彼方へ導け、たゆたう悪魔よ、動かぬ理よ。
俺はその黒き羽でありクモのような足を背負う、それは王としてのオーラだ、加島だけじゃなく和樹も加わりそのカード達が立って。そうして「相手は2コスト帯:ゴブリン・リーダー 攻撃力1/防御力5。固有能力は暴飲轟食」
それで手札5枚で2マナか……。
広がる力、相手が示す王の力は正に仲間でミニオンで、ゴブリンの陰影をした粘土のような物をたくさん従えている。コブシを突き上げた、筋肉で。王国の王に相応しい輝きで中央で「ニンゲンの精鋭はまぁまぁだな。メスは真理2の2/3、そっちのは真理1の1/4。ならばコチラはとっておきのゴブリンを呼ばせてもらおうかぁあ」
掲げ、出て来たのは真理2の0/4【ゴブリンシャーマン】と真理1の2/1【ゴブリン】。
そうして開始時に召喚時能力:轟軍1+1と、ゴブリンシャーマンの能力:召喚に成功した場合ゴブリンの影2体を呼ぶ。それが予告されるから。
そして戦いが始まる。
「では尋常に」『2帝会戦。デュエル――、Open Your Brains Edge(思想で戦端をこじ開けろ、貴様の生きるを穿ってみせよ)!』




