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へぇ、そんな感じなん? そんなに受けんの、アタシら。うんうん、めっちゃ声かけられるじゃん? イケメンもまじ釣れるって~。ただ――すっごい服とか汚いけど。
クラスへ近づけば女達がきゃいきゃいと話している声。2年11組、まぁ厚塗りが非常にいいのだろうとは分かる、ほとんど周りはスッピンだったから。
「あぁ……、うそ。でも夜ご飯これぇ? 昼も食べてない……、本当まじでもう無理ぃ~」「ちょっと少なすぎ……おかしくない? ネェおかしくない……?」
口に運ぶそのうっすいスープと黒いの。その肉が何かは知らされてない、ただ誰もが知ってるけど、だってそれを採りに行ったのは……。
「あぁ……でも明日は憂鬱ぅ~、俺らさぁ、外に行かなきゃなんだよねぇ~」「じゃあ食べれるよ~。私お昼でお腹いっぱいになったからね……」
食べられなくなっちゃった。その言葉になんとも複雑なカオ、むしろワタシそれ調理係ムリだわ――。
色々と愚痴があるが、まぁでも旧友と過ごす夜なんて珍しいかって笑顔だ、すると「ちょっと剣ってぇッ――!?」
俺が入ると一気に教室が変わった。未だ血の付いた剣をぶら下げているのだ、しかもあの日「コイツ腕が……、まるでモンスターになって……」
すると白ギャルがすぐに目の前に立ちはだかるから。あの雫と仲が良かったギャルだな、いつもつるんでた。少しピンクの色づいた髪を持つ茶髪、確か名前は……。
「ねぇ、ちょっとマジで止めてくんないっ……? 出てけって……アンタまじキモいでしょに!」
うん、まぁいつもの事だが残念ながらここからは逃げられない、何せもうお家がないんだから。無視しておくとするが「ちょっとアンタ待ちなって、怖いんだよって! 何せアンタさぁアイツを……あの女子をモンスターにしてたしさぁ!?」
その言葉に騒然とするのだ、その声の大きさでひけらかすよう「ねぇねぇ、ちょっとアイツ聞いてくんな~いっ? マジで尻尾とか生やさせてたわ……、関係ない女を、あの雫たんにけしかけてさぁっ、もう人間のヤル事じゃないっしょぉ!?」
いかついイメージだろうなと、尻尾ふりふりケモ耳なのに。あと激烈な呪いを受けてるし、それが剣をぶら下げて来ているのだ、さすがに誰もが引いて。
「へぇ~、それでさぁ? また殺して来たんだぁ? マジで? ちょっとヤバいと思わないの~? アンタ最初からじゃないのさぁ――」「あぁそうだよ多分おれが一番殺したんだよ、人をな。まぁその通りだよ……」
「やーーい、人殺し~!」「おめぇよぉ、少し気にしてるんだからヤメロ和樹! 大体おめぇ いの一番にヘビ男の肉食ってたろうによぉっ」
アレね、まるで鳥肉の味っていうけどね、ほならね、あんなジューシーな鳥肉出してみなさいって言うんよ。良い感じに筋肉質でねぇ……、しかも脂肪が大きいんだわ。豚のステーキかいって、そういう鳥肉よ、そんなんあるぅぅ? しかも鍛えてて選ばれた脂肪がごっつ甘くて美味い! アレは良かったね~~~、あぁんな皮がバリっとする鳥があるのかとも。もう全く隙が無いんよぉ、悔しいなーー悔しい、まんべんなく良い歯ごたえよ、バリ、バリリぃ――!でもじゅわァっって広がって滴る油が、分厚いのから来るんよ、今度3分クッキ――。だった。うなずく、アレは美味いわ……。さすがは肉目的でギルドに緊急が張り出されるだけある。
「いや、人型でもマジで強かったんよなぁ、リザードマン。それで良い味で……じゅるる」
ヤメロって和樹、地獄を広げるなよ、肩を組んで来て「それによく考えろってぇお前ら~、あん時戦えなかったら終わりよ~、むしろよく戦ってくれたんだわ~」ナァ?
「あぁ……、まぁでもな、俺もな。痛かったし……、すごくな」
弾けた。あの時死にかけてあっさりと吹っ切れたから。化け物もいて、ココで自分を変えれないと正に犬死になんだって。それに相手は剣を持ってるってのも、その剣の輝きにも魅了されてたんだから。アイツらは自由に斬りつけてる、不公平じゃないか。俺も斬りたいよ、ナァ? 雫。
「ほら見ろよ、すっげえよなコウロぉ! 俺もこんな英雄になりたいんだよ、ホラぁ!」
よくはしゃいでいた、昔、剣が光ってたくさんを斬っていく、バッタバッタと悪を倒して正義をキメて、俺らも「えぇ~~、私ウエサマ苦手ぇ。もっとさぁ、上手い人が良いの、だってこの人将軍さんでしょう?」
そうか……、ナァ、俺はモブか。
なぁ、二人のロマンだろうに。
でもあの笑いあった光景は二度と戻らないんだ。あんなスキルを幼馴染に見せつけられて、俺は……、ここで終わるのか、俺が剣で斬られてか――? そう思ったらどうでも良くなった。
泣き叫ぶその声でその眼で2人は同じだと悟った。俺はさ、お前がヤルんなら普通なんだよ。お前がやれるなら俺もやるんだよ―――ッ。
あの一瞬の思いが俺を今生かしている、覚悟からその先へと踏み出せたんだって、鬼気迫る俺は汗を。だから俺の剣はお前らを守るのにも躊躇しないで済むって。ふーん? そんなに美味いの……、ねぇそれマジでぇ? あぁマジ美味いよ、マジよまじまじ――「それでさぁ……、それ採って来たんだからさぁ。少しは敬ってよぉ? ほら密輸品」
俺らまじ英雄よぉ?
その言葉に、一斉に殺到するのだ、皮に張り付いた肉を必死に、隠して食べて、JKが蛇のナマ皮なぶっている所は想像に難いが、苦しいのだろう。
「ま、まぁ、それで何よりも雫も取り戻さなきゃだし、死んでられないってな。悪いが俺は剣を放さないぞ」
「フン――あっそ」ヘビ皮べーろべーろ「でもさ、雫たんは……。あの、でもアンタはさあ、それならあの子の気持ち考えたの、あの時のあの子は―――」
あぁいや……まぁ「そうだよね。アンタはそんなあの子を分からないよね――」
するとダンっと破裂音がするほど扉を開き、唇を噛んで一人出て行く。残ったのはヘビ皮をむさぼる者達のみだった。




