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 どうやらオートミールや黒パンを食べていた場合とは全く異なるらしい。


 農耕という形が――それは栄養という観点と、あと力が弱かったり子供でもやらせれたり、そして何より国家安定という面での農作業という形。しかしその多くは寺院や貴族が独占している、それが可能な理由がまだ掴めていない。

「そこで羊皮紙という物がないんだよな。正確にはあるけど希少過ぎてまず見ない、その代わり魔物を使ってる。なぜなら羊を飼う事自体が貴族の行いだから」

 牛肉、豚肉、羊に、そして小麦。こういったものは完全に全てが貴族の産物であるのだ。唯一ニワトリくらいか、他は一般人は一切食べれない。

 頭を抱える。


「あぁ、あの――、それとですが、あと生徒たちが相当な反発しています、確かにこれは必要なのですが少し急すぎるのではと」

「構わない……、そこは放っておけ。肉体労働も続けさせろ、言ってるだろう、どうせどうにもならないと」

「そうそ……、まずは1手目でとりあえず僕らの力を示してね……、そうして思考を奪ってからだよ。それで憲法を発足させる必要があるんだよ。早急にな……」

「憲法、ですか?」

「あぁそうだよ。何せゼッタイのルールが必要だよねぇ。それは我らだけの我らの為の憲法だ、生き残れる為には仕方がない事だ――」

 彼はその紙パックの白米を食い終わり捨てる。この学校では駄目だ、早急に救済を求めねばならないだろう。




「はぁ……はぁ……!? あ、きっつぅぅ。いやこれはマジで怖いな、お前らはすごいよ」「いえいえ……、私もまだ全然ですね。えぇ……やはり、ハァ……ハァ……」は、セイヤ!

 少し薄暗い森で真剣に大汗をかく二人。やはり生物を殺すって非常に勇気がいる行為だな、日本人にとってはとても大層な事。和樹も今は前衛で戦い続けているが腰が引けてて。

「あァ……、あぁぁ、 やっぱかぁ、真っっ青な顔で帰ってきたもんなぁ……、戦場帰りが。保険室がもうゴチャゴチャで先生が悲鳴上げてたわ、カンセリングの必要が多すぎるーって」

 殺し殺される恐怖、目の前のゴブリンと目が合う、それはジビエなんて遊びじゃない、相手も殺人武器を使いナイフや剣以上に危ないので殺しに来るから。飛び道具は相手にこそある――。

「わ、うワぁああ!? スライム怖ぁぁ……。はぁ……はぁ……あぁこれさぁ、確かだわ……、先生いようともう意味なんてねえんだわ。個人で動いて、自分で考えれる戦闘訓練させないと無理とかって――」

 だから何度も喧嘩になりかけたらしいと、仲間内で武器を持っての喧嘩だ。大所帯だと魔法の射線なんかで非常に困ったそう。


 ゴブリンのちょっとしたナイフ薙ぎに喉を鳴らし和樹、俺がしっかりと【ショック】をぶち当てる姿に「まぁ、なにせ射線ってのは自分で作るもんだからな、和樹は気にすんな、しっかり隙を狙えるようになれよ、せい、でやぁ!」

 それはそうだろうが、笑うしかない2人の姿だよ。あとシールドもくれるし、加島ちゃんが見事に体数を減らすから。でもやっぱりマジで右腕は痛そうって……。


 だからなんとかスライム1匹を切り開き、その大きな大きなムシの大群をしばく、3人で。

「ふぅ~~、終わったな。大変だったぜ~~」「ただ、それでもローテーションを崩さないって言ったのかよ……。見るからに不向きな人間を前線へと追いやるのはどうかと思ったがな」

「まぁ……、どういう事やってるか分からねえとさ、いくらでも文句言えるからなぁ?」

 そうかと。カードはとりあえず大盛況だ、手札0枚、本気で手札が枯渇するから頭を悩ませていて、その1分は長すぎるぅ~。

 俺は毛虫を刺すんだ。


 お……? 1真理【オード・ゴギー】1/1 

 ブギーマンの一種で子供が農園でつまみ食いするのを諫(いさ)めるための者。大きな大きな毛虫なんだよな、しかも群れをなして襲い来る。

 心象が増えて少しほっこりしてる、大変そうな2人よ、召喚術師ですまんな。

 そうして森の中で分かれ道。


「さてさて、どこ行きましょうねぇ、何かありますか師匠」

 うんぅぅ……右はスライムが多くて根城になっている場所か、それとも中央の蜘蛛が大量にいる場所か、迷う。

「一応な、オレとしてはスライムが良いかと思ってるよ。何せな、クモだとお前がスパイダーマンになるかもって――」

 ふふふフ。

 その笑いにふくれっ面をする加島だ、少女はその制服を直してて。

「なぁ、やっぱり恥ずかしかったりするのか」

「んぅ――、どうでしょうね。それでも……」

 その瞳は見つめてきて「アナタが修行って言ってくれるなら、それなら我慢しますけど……」その恥ずかしげな目線に、艶めく髪に少し動揺した。

 だってスライム娘でゴブリン少女で、あれは本当に経験できない姿。そしてまだ見ぬ世界はきっと色々と。

「でもさぁお前らさぁ……、いつの間に魂の契約を結んじゃったんよぉ? 愛の首輪交換はいつだ?なんせ勇はもうご主人様なんだろう」

『へ――、へア!?』


「だってあんな可愛い可愛い犬の格好させてさぁ……、アレを臆面もなく全員の前で見せたんだよ。それがご主人様以外に何があるよ、なんだよなんだよ…… もうアレだ……ッ、羨ましいんだよ、だって夜中もきっと首輪つけて色々とさせて、まずはペロペロぺろぺろと……ッ!」

 あのモフモフのお耳ひょこひょこ美少女を見てから、なんか変になった奴が複数いるらしいと。奇跡的にあった犬耳カチューシャを生徒会に奪われかけ、泣きながら団結して守った姿。遠くから少女にそのたった1つのカチューシャを、涙を流してエア耳した事。

 いや、じゃあもうあのスライム娘やゴブリン娘を見せたらどうなるの、と。色々開発されてると絶賛。

「いや……いやいや、待て待てマテぇ……っ。あのな、これはその、コイツは飼ってたらしい犬だよ、俺はそれを使ってるだけだよっ、かなり愛着があるんだ そういう魂なんだ!」

「あ、リンですよね、それってやっぱりリンなんだ! 私の犬なんですよ~、リンって呼んでましたぁ~っ」「あぁ~~、へぇ? 飼ってたワンちゃんなのぉ? あぁなるほどなぁ……。もう既になんか繋がってるって噂だったからさぁ、もう覚悟しといた方が良いぜって――?」

『いやいや、まさかまさか――。あれはそういうんじゃないん』ダッッ! です。


 その言葉に異様なほどにうなずく2人に苦笑する和樹。二人が湯気がでるほどに顔が真っ赤で「そっかぁ、でもなぁ……うん、傷心みたいだったぞ~、あの構呂木なんかはさ。なんかもう見てられなかったな、勇?」

 ただその言葉に一気に冷めてしまうが。少し気まずい雰囲気、でも彼女が心配なのは同じだ。一人で離されてしまったんだ、怒りと悲しみしか湧かない。


 今もいたなら彼女の活躍はきっと全員の励みになったろうし、俺との仲は最悪だったろうが。

 いや、どうなんだろうか、どこまでこの腕の事を怒っているだろうか。そうしてもしもあの時――。

 思い思いに少し歩いている3人、すると手札にそのカードが来てて、彼女はどうやら気づくらしい。


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