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「デッキ変更するには10分だっけか。かぁ~……。でもじゃあひとまずバフをここに――、マナ0:【お守り程度の幸せ】加島にシールド+2を!」継続型を使うと黒翼がカードを立ち上がらせて常在させ続けるようだ、体に守りの力をまとう少女は「あぁ……、ありがとうございます! これは嬉しいですね、じゃあ遠慮なく行きます、はぁア!」

 やっぱ装備もままならない俺らにはバフは絶対だ、ただもう無くなった。既に手札1枚で変身用カードが腐ってるし、継続した物もっと欲しいし、とりあえず今は足りない物だらけ。

「は、せいや! はぁ……はぁ……、私が……頑張らないとですね。ただでもスライムはどこを斬ってもやはりダメージが分からない、これは……」

 コッチもほぼ初陣、セーラー服で剣を振り回す桜色の。


 そこそこ良い斬撃で初めての重量1キロ、そのモノホンの剣を使うにしては良い方か、むしろ見直したなと。ただ1人では3体はかなりキツイだろうし酸を投げられて避けてもだ、その後ろから迫るゴブリンに「うぅぅ、卑怯、です」

「うん。俺のウデも微妙だしな、一応剣は持ってるが……」

 横から一撃、当身で割って入るから。だが竹刀と違い剣が非常に重い、左手だけだとグネグネしてしまう俺も、ほとんど打ててない。引き受けたもののさ。

「ちぃ!? こんなぶん回すだけの相手に俺が……」嫌な事を思い出すよ、なんとかそのナイフをいなした。それで足でこかす、突き刺す。

 向こうでも加島にスライム2体の強烈な同時攻撃で、それでもしっかりと……常在効果カードが黒翼のヤミへと「ぐぅう!? あの、すいません。私にアノ召喚をしてもらった方が良いかと、勇さんもう……!」


「いや、あれはオマエの強化って考えると駄目だな、まずはモンスターになれろよ、生身の方がずっと長いんだぞ加島!」

「あぁ――、そうですね、はい……勇さん、そうです! 私はアナタの教えを」

 スパルタなのに少し嬉し気で。ただ彼女は剣の重みに耐えれるようにならなければならない。恩寵がかなり良いハズとは言え普通の戦闘をこなせなければ強くはなれないんだよ、アレを召喚した後は明らかに戦闘スタイルが変わってたし。

 俺は視線を。

「は、せいやァ!」「剣のほどは悪くないがな……、だがお前のは基礎の基礎だ、やはり恐怖が抜けていないぞ……、もっと剣を信頼しろよ加島ぁ!」

 うなずく加島は流れる髪を汗と共に払い、そしてスライムを2匹目撃破!

 すると倒した瞬間に少しの変化、カードイメージが少しだけ――。


【スライム】攻撃力1/防御力3、なるほど、1真理でのスライムはそんな感じか「一応パーティーって形なんだろう、加島に頼むしかなかったしありがたい……。俺もあの黒の翼がなかなか出せないだろうし」

 あんなに痛んでたらな――。痺れる腕をぐっぱするんだ、だが自分で選んだ道――。

 その彼女はサポート必須であり。


 それで終われば斬り殺したのを2人して頑丈で防臭もしてくれるカゴに入れてくんだ、当然重くなるし死体の山だしで気持ち悪いが、だがこれも大事な大事な資源で。

「はぁ……はぁ……、なんとかなったな」手札は1。あの後さらに防御符を使っていた。

 足のコマ切れを入れる俺、ガッツリとした死体のゴブリンを入れ、それは確か攻撃力2/防御力1くらいが基本だったと。


「ごめんなさい……、はぁ……はぁ……、あの、足引っ張ってませんか私。勇さんは……怖くないんですか? すごく冷静で」「あぁでも……、この世界で生きるんだよ、だって多分ぜったい勇者も同じ事するんだぞ」

 その言葉に唇をかみしめる様子で「そ、そうですね……。あとですね、申し訳ないです、それ全部持たせてしまってて」「いや、フゥ……フゥ……、仕方がないんだよ。お前は危ない最前線だろうに、気にするなよ」

 背負った物を見やる、でもなんとかお手軽にしたいがな、解体とかしたら時間がかかるよなと。技術にしろ金で解決にしろ、そんなのできれば良いんだが……。


 ただこれが相手への目くらましになるのもあるだろう事も、そうして何より「俺は一応、そういうの好きだからな――」

 スライムの死体を見やって観察しながら道を行く。何せ造詣が深くないと召喚する為のイメージが沸かないからだ、多分、何よりもモンスターを知らねばならない職業だと。

 あぁここが吸収官だろうか……? それとも――。


 えいや! せい! あ……っ、攻撃強化ありがとうございます勇さん!

 あぁ……うん、なるほどなぁ、むしろ生け捕りにして魔石の格納場所やらを見てみたくなった……。向こうで必死にスライム一匹と戦っているのをよそに、メモを取る。

「ゴブリンはやっぱり牙がないな……。イメージとは違う、スライムもなんとなく違う。これって酸のひりつきじゃないよなぁ……?」

 メモメモ、でも良かったわ、召喚ノートまでくれたんだあの爺さん。

 そしてあの老なる男が持つ召喚本もチラリと見たが、かなりの書き込みだった、恐らくは相当な魔物を知ってる。

 それが生涯をかけて欲したカードとは何か、何が封じられているのかを知りたくなったが。


「色々知りたいな。爺さんは質問とか問題があれば来て良いと言ってくれたが、でもまぁしかし、臭いがなぁ……、フフフ」

 えい、ヤ、とォ! 脱出してきてからのあの震えて涙する加島を思い出し笑う。俺は書き込み続け、彼女の剣のウデを見ながら必死に山を行って。手札が来るまでは俺は何もできない、なので色々と後衛雑務をこなす上でひつ

 ひゅっ!「危ないっ、勇さ」「あぁ――」

 弓矢を剣で撃ち落とすその動きに感服される。まぁ……、一応な。動きだけはまだ1流だよ「それで追うなよ加島……、あれは恐らく罠だろうな」

 殺気を数える目「もう目をつけられ始めたのか、痛いかもだが」


 ここは森、360度どこから殺意がやって来るか分からない、すると上から既に1、2、3と――。

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