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「とりあえずだ……、早急に必要なのは医療班と土木班、そして整備班! どうした、返事だ返事ぃっ!」「はい」「ウス!」

 号令に応えさせ。今から学内を安定させ、そうして色々外への警戒を強めねばならないし、これはもう選ぶ事ができない仕事だ。

「あと調達班にぃ~防衛部? そして偵察班だねぇ。もう未成年という気持ちは捨てろってね……、アンタらは普通に死ぬの、だってもう死ぬんだヨ!」

 その言葉にうなずく。こうなるとすぐにでも生きるを始めねばならないだろう、全校生徒を使ってだ、そうしてそれ以外の全てを使ってでも。何せ奴らは何も渡さないから。

「で、でもですよ、もういっそ向こうへ下れば良いでしょうにぃ……。何故です……、何故だ。相手も平等に扱うとそう約束してくれている、こんな意地張っててドンドンどんどん関係がこじれるだけだぁ……っ」

「そうやって流されてまた馬鹿を見る気か? アンタそれで教師かよ、所詮は外国人だぞ、口で何言ってても俺ら異邦人が歓迎される訳がないのに――」

「な、なんですか……っ、そんなの分からないでしょうに! 大体そういう偏見こそが歴史を間違いに導いたんですよっ!?」

「はぁァ? まだ言ってるのかアンタら、あんな無様に裏切られといてよぉっ!?」

 その教師の一派へと怒鳴りつける。少なくとも未だ暴力への傾倒を認めず容赦もしないという風潮のニンゲンは多い。ただし、それはほとんどが大人であるが。


「じゃ、じゃあ暴力で争う気かっ……。それでもし戦争になったらですねぇ、誰が責任をとるんです? 君らは暴発しかねないだろうっ」「そうだそうだ! キミ達のような未熟な人間がどうするんだっ……、エ!? 暴力や戦いばかり頭にあるからいけないんだよ、お前らのせいで怖いんだよコッチはァ!」

「でも未熟でも間違いでも良いよ――、生きたい。それに相手は未熟ではないと思う理由はなんだ、私は賛成する」

 その言葉に静まり返る。教師の数名があっさりと寝返ったから。


「そうだよ……、そうだ。あの時だって私達が建物の中への立ち入りを認めなければ、そうすれば最低限の損失ですんだ。生徒の命が危機にあるのにな――」「そうだよ、浮かれてた……っ。何が責任だ。コッチでの価値も分かない物ぽんぽん上げてしまって、歴史書は最悪だろう! 分かってるんだよなぁ!?」

「そ、それは、君達がぁ~~っ? だ、大体ぃ?無理に妨害したのを心証が悪くなったからではないのかっ……そうだ、全部アナタ達のせいですよぉッ……」「大体彼らは最初は寛大だったんだ、そうに違いないんだっ! 全て全てお前らのせいなんだ!」

「そんな訳ねえだろうがぁ!? 死にかけてんだぞっ、たった一言二言であんなになるかよ、現実見ろよ!」

「えへぇ? でも……、だけども、私ではないですからぁ? その時の責任者は私じゃないんだよ、そうだよ……話合いに失敗したのはぁ~、アナタ達のせいですよぉ……。だって話し合ったのはアナタ達ですからぁ!」

「はぁ……!? お前ら大人だろうが、何言ってんだよ!」

「違う違うゥ! 違うんだ! 最初から違うぅ! 構呂木くんを引き渡したのもアナタ達だし無駄に悪意を見せたからこうなったんだヨッ、私達は悪くない、私達は平和を願っていたっ」「さぁさぁ、全員無事にしてくれるんでしょうっ? 暴力でも良いよ、じゃあ無双でもして下さいよ! それで無理だったら自分で土下座でも詫びてきなさい、さっさと行って来いッッ!」


 挑発に殴りかかりそうな生徒を止めているが、すると悠々と戻って会長が気さくに笑うから「然りだな。なぁ、何故……、貴君らは話をしているよ、誰が意見が欲しいと言った?」

「い、意見? いや……、何を言ってるんだ、当然だろう。言って当然の事を」「お前じゃないぞ。その話をしている人間だ」

 何をバカなことをしてるという目をその生徒会たる仲間へと向けて「一体なんの価値があると思っている? キミはこれに命を懸ける気なのか、ましてや治安を守るべき貴君がこのレベルのたわ言を『会話・対談』だと認識しているかと……?」

 問うた、戦士へと。それは当然だが死を、今や戦闘を目前にした者達である、異世界という法律なき世界での生き物だ。

 すると生徒会の方がピタッと静かになる。何せ横では数少ない武器を持ってズラっと並び、準備しているから、それは制服なので締まらないが。


 まだ遊んでいるつもりか諸君……?「然り然り。じゃあだ? 意見をこの私がせっかくだから聞こうか、それでオマエが間違ってた時には いの一番に殺して良いな? 相手方が理不尽だと感じたらコロス……、お前が失敗したと思ったヤツもお前を殺す。全生徒に通達するので――」


 ではベットで良いね……? 


 責任とは自分の命を賭けるものだよ、貴君。


「な、な、脅しかァ!? だがぁ、我らは大人としてぇ――ッ」「調べておいったっすよー。大人の定義はここじゃあ15歳、この国では既に私達はあなたと対等っすー」

 それに顔を真っ赤にして、それでもまくし立てたいらしいが、あまり長引くなら殺す、そう言ってるから、真紅の目が。



「然り。意見というのは責任を取るという事だ。これからはそれだけで良ろしい」



 声が、聞こえている。

 俺はただただ見ていたんだ、風と共にこの星の、オレの幼馴染で日本の勇者は行ってしまって、もう見えなく……――。

「なぁ、俺も……、外へのチームへ入れて欲しいんだよ」

「あぁ、いえ。アナタは守りについて欲しいんです、それは今はという事ですが。だってほら……見て下さい」

 雫がいなくなってしまった以上、かき集めてでも防衛線を引かねばならないだろう。内向きとしての柱が、そこでの活躍が期待されるのも必要で、あとアナタ何よりその翼が怖いでしょうと――言いえぬ物を眉で表してて。

 まだ人を殺した経験があるのは少ないからな、だから……。


「あぁ……。だけどな、俺のしたかった事は外にしかないんだよ、行かせてもらうよ。悪いな……先輩たち」

 だって見やるその内勤たちの姿は合わないと思うんだよ。とりあえず増築すること、そして何よりすぐにでも田んぼを作らねばならないという使命感。これだけは絶対だった。この国の土壌がどうなっているか分からないのに……それでもすがるしかない現実。

 それでも一歩を踏み出したんだ。言い知れぬ恐怖と焦燥を抱きながら。

「では行くぞーーッ、全体遅れるなよォ!」

 そのまま号令と共に横にいたのは出陣してって、その大量の生徒たち。約50人が手分けして稼働する。それが11部隊も。目指すは荒野。


「ねぇ……、でも、あのフロンティアはさ、生き残れる物なのかって……。本当に戦って良い物なのかを見ないといけないんですよ。はぁ……はぁ……、もしかしたらもう一手目で詰んでる可能性だってあるんだから――」

 ここには衛星もないし、精密・精緻な地図などはなく恐らく福祉は壊滅であり。

 それらはバットに竹刀に警棒にその他をまといて異界へと踏み出す。

 向かう各々が、それが相当に引きつって緊張してかなり難しいカオ。

 何せその日の内に成果が出せて金になる仕事をして来いという、それは明らかに。


「モンスターだろう、あのモンスターだ。それから生活資金を得て、しかも戦力増強もしないとなんだ。でもだからこそ俺には唯一その可能性があるぞ……、カードだ、必ず強くなれるんだよ」

 まぁ……、まともな仲間とは限らないけどな。

 たった1枚のカードを見せてやるから。でもそれでもと首を振る生徒会が。

「じゃあ私も剣を行きます、勇さん、私もついて行きますので――」

 後ろからその一振りの剣を抱いて少女は。それは意思を感じる、なんとかせねばならないのは同じ「私はアナタの弟子ですから、だからよろしくお願いします、一緒に行きましょう」「いや、お前は残れよ、さすがに危ないんだ、レベルが違うんだぞ加島」

「でもアナタが言ったんですよ、諦めるなと。そのはずです。だから私は一緒ですよ、どんなに危なくてもどこまでも勇さんと剣を」

 その言葉に頭をかくんだ。


 するとわざわざ来て微笑む生徒会長が、周りを見てベールを取って「然り然り、じゃあね……。とりあえず持てるだけの食料を頼むよ、一切の増援は出せないけれども二人で頑張ってネ?」

「で、では会長……、それなら今からでもどこかの班へと」「いいや、良いよ。俺は俺でやるから」

 それにあり得ないというその隣のメガネの少女へ。


 良いさ良いさ、あぁいうのは良いんだ。思った以上に分かってるんだから――。

 誰も知らない世界に行って、どうなるかも分からない場所に行く。だからこその50人、それは心強いが。


 一歩。

 2人歩いて行く山野。今その一歩を踏み出した。

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