表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のんびりスライム道中 ~エルフの少女とのんびり世界を旅します~  作者: 千両
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/120

39 覗き見

「おい!」


 声に振り返ると強面の冒険者らしき人物がこちらに向かって歩いてくる。


(うおっ! これはまさか定番のチンピラ冒険者に絡まれるって展開か!)


 セイガさんが俺達を庇うためか前に出た。


「お前⋯⋯セイガ? セイガだよなー。久しぶりじゃねぇか、冒険者に戻ったのかよ」

「戻るかよ、ダレン。俺には愛しのクルンとノエルがいるからな」

「ノエル? まさかお前とクルンの子か?」

「ん? あっ、ああ⋯⋯」


 セイガさんがノエルをチラッと見た。

 ノエルを紹介するのに迷いがあるのだろうか?

 それを見て、ノエルがセイガさんの横に行って挨拶する。


「ボクがノエルだよ! おじさんはお父さんの知り合い?」

「おじっ! ⋯⋯はあぁ、歳はとりたかないね~。まさかもうセイガにこんなにデカいガキがいるとはな~。⋯⋯俺はあのパーティーのリーダーでダレン。んで、後ろにいるのが左から順に戦士のピノカ、斥候のアガラ、魔道士のシャクだ」

「よろしくね~」


 ダレンに紹介された戦士のピノカさんが、笑顔でこちらに手を振る。

 なぜか戦士と紹介されたのにピノカさんの服装はシスターのようだった。

 この世界にもコスプレってあるのだろうか? ⋯⋯なぞだ。


「娘も連れて観光か? そっちの子たちは冒険者登録してたみたいだが」

「まぁ、そんなところだな。お前こそ活動拠点は王都だったはずだろ?」

「護衛だよ、護衛~。今日この都市に来たお貴族様のな」

「そうか、しばらくこの都市にいるのか? 久しぶりに会ったんだ。あとで酒でも飲もうや」

「おおいいぜ。今夜ここで落ち合おうぜ」

「おう」


 セイガさんが握手してそう約束すると俺達はギルドを出て観光を再開した。

 イリナもノエルも夕方過ぎまで食べ歩きを続けていた。

 いったい、あの体のどこにそこまで入るのだろうか。


 夕方が近づき領主の館に入る。

 相変わらず貴族街に入るときだけ二度見された。


「晩御飯楽しみなのー」

「だねー」

(嘘でしょ?)

 

 晩ごはんは俺達の部屋に用意された。

 昼間出来なかった肉料理にスパイスをかけてとイリナとノエルに要求されてかけてあげる。

 特にノエルは美味しさのあまりスカートの中の尻尾が凄い揺れ方だ。

 パンツが見えてしまうのでやめなさい!


 食事中、晩餐会の会場が気になったので魔力探知を伸ばしてみる。

 近い範囲なら壁があっても関係なく見ることが出来るのは便利だ。

 部屋の周りは警備のために騎士が二人立っていた。

 他の部屋も確認したが周囲の客室に俺達以外の人間はいなさそうだ。


 そのまま範囲を伸ばし、自分の魔力を探すと、すぐに俺の出したナスダの魔力を感じた。

 見てみると、予想通り晩餐会の会場で、ナスダはメインのテーブルにデカデカと置かれ、周囲の視線を集めていた。


(さすが俺のナスダ。大人気だな~。あっ、ガーガル辺境伯だ、誰かと挨拶している。あれがヴァルタさんの言っていた『さる御方』かな? たしかに身分が高そうな格好⋯⋯!?)


 そこで、握手している二人の後ろに控えている男がこっちを見ていることに気がつく。

 白いシルクハットに茶色の長い髪。

 目にはモノクルを付けているが、その目は細く窄められている。


(ええっ、こっち見てる? やばいかも、とりあえず探知スキル解除)


 俺は探知を解除して貼り直す。

 ただ引っ込めただけでは追いかけられそうだと思ったからだ。


(ひえ~。どうしよう~。探知を使わないと何も感じられないから怖すぎる。かといって広げた探知をまた感知されたら嫌だし~)


 美味しそうにお肉を食べるイリナの横で俺は一人苦悩するのだった。

面白かった! 続きが気になる!

そう思って頂けたら評価をお願いします。


作者の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ