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のんびりスライム道中 ~エルフの少女とのんびり世界を旅します~  作者: 千両


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3 辛辣すぎるステータスさん

(ゲームの下りでステータスが出るなんて、本当にゲームの世界だったりしてな。いや、それだと俺は最初で狩られて死ぬスライムか。この話は止めよう。何はともよりステータスだよね)


 スライムになった影響か、何もしないでボーっとしている事に苦を感じないが暇なものは暇。

 ステータスの内容より文字が読めることに感動しながら、早速出てきた文字を読む。



 種族: 森スライム【幼生】


  レベル 10

  体内魔力量 100

 

 スキル

  生産 H

  吸収 H

  消化 J

  貯蔵 H

  粘力 H

  魔力探知 G


 スキルポイント1


 ユニークスキル

  現状把握 A



(なんか”H”ばっかりなんだけど⋯⋯。もしアルファベットの順が適用されるなら、”H”は上から8番目って事? 基準は分からないけど、スライムってやっぱりすっごい弱い!)


 スライムと書かれたステータス画面を見る事で、自分が異世界にスライムとして転生して、この世界の一部になったんだと実感する。

 それと同時に、今まで感じていたスライムの弱さを見せつけられる形になった。


(弱いって理解ってたけどヘコむなー。⋯⋯こんな気持ちの時は蜜を舐めるに限る⋯⋯うん、美味いし癒される!)


 初手でいきなり自分の弱さに落ち込んだが、眼の前の蜜をひと舐めして気持ちを切り替えて、ステータスの確認を再開する。


(まずは体内魔力量って言う項目があるけど、魔法が使えたりする? 呪文があっても今はわからないし、適当に唱えて発動しないかったら恥ずか死しそうだから後回しでいいや)


 魔法は気になるが知識が全くない。

 体力の項目が無いことも気がかりなので、他の項目を見てから魔法については考える事にする。


(生産は何かを作れるスキルかな。 吸収は食べたものを吸収する力として、なんで消化とは別なんだ? しかも消化だけ”J”で他より二段階も低いし)


 何も消化出来ずに空腹に喘いでいた時を思い出して、苦いものを感じ蜜をもうひと舐めする。

 なんとか詳しい情報が得られないかと、スマートホンの画面を指で触るようなイメージをして、頭の中のステータス画面を弄ってみる。

 するとさらに詳しい補足が出てきた。



 消化:J

 消化力が無い状態で、無理に消化しようとし続けた結果、獲得したスキル。

 まだ習得する段階では無いために効果が弱く、鉱物はおろか草木も消化出来ない。

 間違っても土を消化しようとしてはいけない。

 大量に取り込めば、土と混じり合ってとても良い肥料になる。あなたは死ぬ。



(死ぬ?! 危なかった普通にやってたよ! じゃあ、消化力が無いのに吸収は何のためにあるんだよ!)

 

 転生した直後の悪戦苦闘していた行動が、死に直結していたことに肝を冷やしながら、今度は吸収の項目を確認する。



 吸収:H

 現在の主は、魔力を吸収する為のスキル。

 消化のランクが上がり、消化のスキルと同時に使用する事で、どんなものでも溶かして栄養として吸収する事も出来るようになる。

 生物を襲って消化吸収することはオススメしない。

 他者を襲うようなスライムは脅威として討伐対象になる。

 その場合、弱いスライムのあなたは死ぬ。



(⋯⋯ステータスさん『あなたは死ぬ』で終わらないといけないルールでもあるんですか? しかし、討伐されるって事は、する側が存在するって事だよね?)


 つまり、森の外には人の生存圏がある可能性があるのだ。

 居心地の良い森から出るかはわからないが、森の外の情報はありがたい。


(元人間としては、この世界の食事にも興味はあるんだよな。頑張って上げようかな、消化)


 眼の前にある蜜はとても甘くて美味く感じる。

 つまりスライムにも味覚はあるのだ。

 異世界の食事情はわからないが、折角なら色々な料理を食べたいと思うのが、人の性じゃないだろうか。⋯⋯例え主食が魔力だったとしても。


(ん? 主食が魔力?)


 色々な新事実が発覚して混乱する中、ある可能性に気が付いた。

 それを確かめるべく、スライムと言う種族の詳しい項目が出るか調べてみる。



 森スライム:【幼生】

 森の魔力溜まりから生まれたばかりの赤ちゃんスライム。

 魔法生物なので、初期は森の草から魔力を少しずつ吸収して成長する。

 はずが、いきなり消化を頑張っていたワンパクな個体。

 転生前の知識が、森スライムの本能を邪魔しちゃったのかな?


(邪魔しちゃったのかな? ⋯⋯じゃないよ! なんで急にフレンドリーな文章になったの! ああぁ~、やっぱり魔力がご飯だったのか。明らかに消化が出来てなかったもんなー。無駄に死にかけていたあの時間は何だったんだよ)


 衝撃の事実と、自分の失敗に脱力感を覚えてしまい蜜を舐めようとするが、既に蜜は全て舐め終えてしまっていた。


(今さら焦って確認してもしょうがない。明日また蜜を確保してから続きを見よう)


 体よりも精神的に疲れを感じてしまった。

 ステータス確認には体力がいる事がわかったので、今日はここまでで切り上げる事にした。

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