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3月29日 マリモの日
僕にはペットがいた。
犬や猫やそういったものではない。
トカゲや鳥といったものでもない。
マリモだ。
北海道で友達が買ってきたマリモだった。
こんなものに愛着なんて持つものかと思っていたが実際に接しているとこれ以上にかわいいものは思えるほどだった。
ふわふわと漂っているだけにみえて何時しか大きくなっている。
毎日水を変えるだけで無限に大きなれる。
荒んだ生活に唯一の和みだった。
父も母もなぜかマリモだけには手を出さなかった。
それだけに私のマリモに対する思いは強くなっていった。
学校の水がいいのか、公園の水がいいのか。
どこの日向に置くと育ちやすいのか。
そんなことをひたすらに探究していた。
目の前にぎちぎちになったマリモを見て私は喜んでいた。
私みたいになったそれに益々愛着を持っていた。




