87/365
3月28日 シルクロードの日
どこからか来た陶磁器をおじさんはじっと眺めていた。
真っ白なその陶磁器は見たことのない光沢をもっていて、私たちの技術では到底作れないような作品だった。
おじさんはその陶磁器がシルクロードを辿ってきたたと自慢のように語っていた。
私たちの村は大きなものではないが、シルクロードのすぐそばにありその恩恵を大いに受けていた。
もちろん野盗など厄介なこともあったがなによりシルクロードには夢があった。
村で遊びで作っていたものがとんでもない高値で取引されることもあった。
そして、この陶磁器のように格安で素晴らしいものを手に入れれることもあった。
いつかこのシルクロードを辿ってまだ見ぬ街に行くことを夢見ていた。
十年後
私はいまだにその村にいた。
どこかにある幸せよりもここを維持しする幸せを見いだせたからだった。




