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3月18日 明治村開村記念日
「どこだここは」
不思議な光に包まれて気が付くとそこにいた。
雰囲気は似ているのだが、どこか違う。
周りにいる人間がみな洋服のせいと髪型もあるが、家のつくりなどもどこか違うように見える。
たぬきにつままれた様な気分だ。
「あの?」
「え?」
振り返ると珍妙な格好をした男女が立っていた。
「撮ってもらっていいですか?」
そう言い、私に何かを見せてきた。黒くて四角に何かが私には理解できなかった。
「写真?ダメでしたか?」
男は不安そうにそう言っているが意味がわからなかった。
写真といえば大層値段も手間も掛かるもの。いよいよたぬきに化かされているらしい。
急いで自分の眉に唾をつける。
しかし、何か変化した様子はない。
よく見るとほとんどのものが左から右に書かれている。違う所をあげていくとキリがない。
ふと、村の入り口付近に「明治村」と書かれて看板を見つけた。
次の瞬間私は、再び不思議な光に包まれていた。




