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3月10日 東京都平和の日
平和がいい。いや平和でなくてはならない。
それが都民の願いだった。
かつてあった大戦の爪痕はもはや風化しているかもしれないが、それでも思想だけは残っていてここにだけは平和がまだあった。
永世中立国ならぬ永世中立都市を目指した東京はその税金で独自の警備会社を雇い、あらゆる権力の外にいることを選んだ。
実際その政策は成功して、あらゆる災禍から身を守った。
戦争だけでなく地震などの天災も自らのみで対処した。今世界は大きな戦争に巻き込まれている。
何もないのはここだけだ。
今日も都外から爆音が聞こえる。
幸せと不幸を噛み締めなが今日という日を皆過ごしていた。




