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2月18日 冥王星の日

 僕は冥王星にかなり強い親近感を覚えていた。

 勝手に祭り上げられて、勝手に落とされる。

 そんな人生だったと感じているからだ。


『十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人』

 という言葉は僕の為に用意された言葉のように思える。

 限界集落で産まれた僕は、蝶よ花よと育てられた。

 魚には骨がないものだと思っていたし、体温より熱い食べ物があるとは思えなかった。

 ほんの少しだけ頭がよかった僕は少し離れた進学校に入学することになる。

 そこでも楽々勉強についてこられたのが今の間違いの根源のような気がする。

 大学も楽に入学出来たのだがそこからが地獄だった。

 大学の専門的な授業に全くついていけない。

 気付けば留年する迄に至っていた。


 勝手に期待していた、周りの人間はその留年に肩を落とし勝手に失望していた。

 政治家なら大臣以上。博士ならノーベル賞以上確実だと言っていた親戚も一度の躓きで侮蔑したような視線を送っていた。


 きっと留年など馬鹿以外しないとなんとなく思っているのだろう。

 僕は時々考える。

 ここで生まれてなければ。もう少し頭が悪ければ。

 無駄な事だと分かっていても考えてしまう。


 冥王星が惑星に再び返り咲いたら僕も少しは自信が持てるのだろうか。

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