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2月17日 ガチャの日
この緊張感がたまらないんだ。
カプセルトイを回し、脳汁を出しながらそう感じていた。
今日こそは当たる。当たると信じて今日もここに来た。
「当たったかい?」
「まだだよ。」
店に来て真っ先に店主に両替を頼むと必ずそう聞いてくる。
店主なりの優しさなのだろうか。
あれば両替した小銭を握りしめてガチャの前に立った。
毎回横から目当てのものがどこにあるのか確認するが一つ一つガチャは目隠しのために黒く塗り潰されていて何も見えない。
「当たらないよ。あそこは」
友達にはよくそう言われる。それが常識とも言われた。
それでも俺は回し続けた。
今日も300円を入れてゆっくりと回す、回した瞬間いつもと違う手応えを感じた。
出てきた物はいつもと変わらないものだったが、何かいつもと違ような感じがした。
「え!!!」
出てきたものは俺がずっと狙っていたものだった。
俺はこの感情をどうしていいのかわからずに声にならない声を発した。
一通り喜んだあと大切に大切にその景品をしまい家に帰った。
その帰宅途中、いつも寄っている中古のおもちゃ屋が目に入った。
乱雑に置かれている店の前の100円コーナーに俺の持っているものと瓜二つのものが大量に並べてある気がした。
俺はそれ以上見るのが怖く目を伏せて自宅に向かった。




