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2月16日 天気図記念日
「何それ?」
そういいながら彼女は僕の読んでいる新聞を覗き込んだ。
僕は取り繕い出来るだけ冷静に答えた。
「天気図だけど?」
「天気図?」
「読む練習しているんだ。」
口から出まかせが飛んだ。なんとなく天気予報士になるのは難しいと聞いてカッコつけてしまっていた。
「いや、そもそも天気図ってなに?」
「この新聞のここにあるやつ。」
「ふーん。」
聞いた割にはそれほど興味がないような反応だった。
「それよめるようになるとどうなるの?」
「天気予報士になるんだ。」
口から出まかせが止まらない。
「へぇー。じゃあ明日の天気は?」
「いや、それは、今勉強中だから。」
「わからないって事?」
「そうだね。それに秋の空は天気予報もしづらいから。」
「そっか。秋の空だけじゃなくて他のものも全然読めないしね。」
「そんな事ないよ。」
「あると思うよ。」
彼女はそういうとイタズラな笑みを浮かべていた。




