1月24日 ゴールドラッシュの日
ー金が出た。
そんな噂が流れたのは今から7年前の事だった。
錆びれた町の無駄に広い川の中から大量の砂金を抱えた町長が抱えた写真がとある週刊誌に載った。
週刊誌にはその写真以外にも町長のインタビューが載っており、
「金の雨が降る」
とインタビューに答えた。
一攫千金を狙う人々がその町に押し寄せた。
高齢化も酷く、錆びれた町なので最初は十分に人を受け入れる事も出来なかったが、需要があれば供給も生まれるようで、気が付けば多くの宿屋や飲食店が立ち並んでいた。
砂金は定期的に見つかり、その度に新聞雑誌に取り上げられ益々その町は活気を得ていった。
砂金が見つかった人間は町に「砂金豪邸」を建て人々の関心を集めた。
そんな中とある疑惑が流れた。
『砂金が出るというのは全て地域復興の為のヤラセだった』
という趣旨のものだ。
砂金を発見したものの多くがその町の有力者と関係があるという事からの邪推だろう。
しかし、その噂はあっという間に広がっていった。
そんな記事を見て怒りを持った、昔から町に住むものは町長の家に突撃した。
思ったよりもすんなり中に案内され、その町のものは町長に怒りをぶつけた。
「町長、この町で砂金が採れないというのは本当なんですか。」
「……」
「答えてください。」
「この町に金の雨が降ったのは本当だろう。」




