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4月16日 チャップリンデー
山高帽にだぶだぶのズボン、そしてステッキ。
それが俺の決まりの衣装だった。
これだけですぐにわかると思うが、俺はチャップリンに憧れていた。
どんな場所でも笑われてきた。否嗤われていた俺が、チャップリンの笑いで世界を取る生き方に憧れた。
チャップリンの格好をしてからはさらに笑われるようになってきたが、それでも俺は一向にかまわなかった。
俺の心が変わっていた。
相手よりも優位に立っている自分の心がそこにはあった。
今日もいつもの格好で町を出る。
心持ち胸を張りながら街角へと消えて行った。




