第八事件 犯人はお前だ
前回までのあらすじ
霊人が公園で半人半霊であることを明かした。ちなみにそうなった理由は不明
母を呼びに行った。しばらくしたら行くと言って、私を離れさせた。
霊人さんは知らないうちに家の中に入っていた。つくづく太々しいやつだ。
母は階段から降りて驚愕した様子だ。無理もない。謎の男が家の中にいるのだから。
「ちょっと!貴方誰!」
「霊専門の探偵だ。この家で起こる怪奇現象そして、お前さんの体調不良を起こしている原因の霊を当てて、解決してやる。」
彼は口角を上げて、楽しげに話した。母は信じられないと言って警察を呼ぼうとしたが、私が半ば無理やりなだめた。そこまで言うならと話だけは聞いてくれるそうだ。だが、変なことを言った瞬間警察を呼ぶと釘を差した。
「構わないさ。俺が今から話すことはすべて事実だからな。」
私と母は話を聞く準備ができた。彼の長い推理ショーが始まった。
「結論からいこう。犯人はこいつだ。」
彼はそう言って、父の遺影を指した。そんなバカな何故父がそんなことを。たまらず、証拠はあるんですかと聞いた。
「あるさ。まずは被害が起きた場所だ。幽日が遭遇した怪奇現象はすべてこの遺影がある方の壁からだった。そうだろう?」
確かにそうだ。廊下の下のところに遺影がある。だがそれだけでは根拠が薄くないだろうか?
「そうですけど。それだけだと父が犯人って言えないじゃないですか。」
「そうだな。確かに根拠が薄い何よりも動機がわかってないだろう。」
彼は私たちの心を見透かしたように言った。
「動機は……婚約者の不倫だ。」
えっ。つまりは私の母親が不倫をしていたってこと?
「!そんな訳無いでしょ!何を根拠に!」
「そんなに焦るな。まずは被害の大きさだ。幽日はラップ音や金縛りだけだが母親は万年体調不良。明らかに被害が違う。」
「それだけで不倫だと言うんですか!」
「もちろんそれだけじゃない。一番の証拠は君の部屋の中だ。」
「は?」
「君の部屋に散らばる霊力で明らかに集まっているところがあった。」
「ちょっと待ってください!専門用語が多すぎます!」
「解説してる余裕はない。簡単に言う。親父さんが一番恨んでる場所、つまりは動機となる場所だ。その場所は……」
彼は勝手に二階に上がっていった。私たちは必死に後ろについていく。やがて、母の部屋に入っていった。母は止めようとしたが、証拠がないなら部屋を見られても問題ないだろと言って入っていった。
「確かここだったな。」
彼は迷うことなくタンスの2階を開けた。母は驚いて必死に止めようとした。
「ちょっとそこは!」
「あったあった。こいつが良い証拠になる。」
こちらに何かしら書類を見せてきた。それは見た感じ父の死亡保険に関するものと……何だろう?
「それは一体?」
「こいつは死亡保険に関するものと殺しの契約書だ。」
「え?」
思わず母の顔を見た。母の顔には絶望の色が広がっていた。




