第七事件 調査終了
前回までのあらすじ
家の調査をしていたら母が帰ってきて霊人が二階から飛び降りた。ちなみに二階とはいえ、5mぐらいあった。
家を出て奥の道に霊人さんがいた。横断歩道の方を渡って向かった。
「着替えてこなかったのか?」
「そういえば。」
ずっと制服のままでいた。
「まぁいい。状況整理だ。」
彼は近くにある公園の方に歩いていった。私も急いで後ろについてった。
公園についてベンチに腰掛けて語り始めた。私も隣りに座っといた。
「状況整理……の前にまだ情報がいる。」
「情報ですか。じゃあ何を話せばいいですか?」
「そう焦るな。今探ってるんだ。」
「はい?」
彼はそう言って左手の人差し指を額に当てて、集中し始めた。一体何をしているのだろう。
「あの……何をしてるんですか?」
「……」
「聞こえてます?」
返事がないただの屍……ではないが本当に返事がない。
数分後
「よし。十分だ。」
「何をしてたんですか?」
「俺の半霊を飛ばした」
「へぇ〜……え!?半霊!?」
「そうだ半霊だ。言ってなかったか?」
さも当たり前のように言ってきやがった。聞いたことがない。てか半霊って本当にいるの?
「半霊ってどういうことですか?」
「そのままの意味だ。俺は半人半霊だ。」
「なんですか!そのファンタジーみたいなの!」
「やっぱり君は良いツッコミをしてくれる。だが事実だ。」
「なんでそんなものに?」
「今はそんなことを教えてる時間はない。さっさと整理するぞ。」
そんな訳無いだろ。変な男と思っていたが本当に変人だ。信じられない。そんな私の気持ちを無視して話し始めた。
「まず、君の家には確かに霊がいる。それも怨霊がな。証拠は膨大な霊力。そして家に住む奴らが被害を受けていることだ。」
「はぁ。」
イマイチスピリチュアルな内容過ぎてイメージが湧きづらい。
「その犯人は……どうする?今言うか?」
「なんでそんなことを聞くんですか?言ってもらっても大丈夫ですよ。」
「……いや、やめよう。母親もいたほうが良い。」
「は?」
「明日の予定は?」
「明日は休みなので特に予定はないですけど。」
「そうか。今日は休むといい。明日は……もっと大変になる。」
彼はベンチから立ち上がり、公園を後にした。取り残された私は夜の風に吹かれて、キョトンとしていた。
日曜日、明日から学校だという日。だが、そんなことは今はどうでもいい。昨日霊人さんの話を聞いて、不安が胸の中に立ち込める。
インターホンが鳴った。体調の悪い母の代わりにインターホンに応える。階段を降りてる間でも、しつこく、インターホンが鳴る。どうせあの人だと思い私は扉を開けた。
「あの、うるさいんですけど」
「ようやく出たか。さぁ始めるぞ。母親を呼んでこい。」
「始めるって何を?」
「決まってるだろ。楽しい推理ショーだ。」




