第六事件 証拠発見?
前回までのあらすじ
霊人さんと家の調査を開始した。ちなみに部屋に入って数秒でタンスをあさり始めた。
私は二階にある2つある部屋のうちの手前の自分の部屋に案内した。自分の部屋に家族以外で男の人を入れたことがないので緊張してくる。
「まぁまぁな綺麗さだな。」
「何様のつもりですか?」
「感想が出ただけだ。ラップ音と金縛りが起きてただろ?場所は?」
「場所ですか?」
「あぁ。ラップ音だと聞こえてくる場所。金縛りだと、聞くまでもないか。」
場所か。あまり気にしたことがなかった。今までの記憶を頼りに場所を思い出す。
「ここかな?」
私は入ってきた扉。つまり、登ってきた階段がある壁の方を指した。
「ふーん。面白い。」
「えっ?」
「なんかここで奇妙なものを見たとかはあるか?」
「奇妙なもの……」
奇妙なもの?幽霊等だろうか?そんなもの……あった。一回だけだが夢だったのかもと忘れていたものが。
「金縛りにあったときなんですけど、ここらへんに黒い影?がいたんです。」
「ほう。」
彼は他の仕様に話を聞き始めた。
「手は伸ばしてきたか?」
手?そんなものが調査に関係あるのだろうか?……そういえば、手を伸ばしてきたような。思い出しただけですごく怖い。
「確かに伸ばしてました。私を連れ去る〜みたいな感じで。」
「十分だ。もうここに用はないな。」
思い出したかのように彼は言った。
「隣の部屋は?」
「母の部屋です。ここで寝込んでいるんです。」
「入ってもいいか?」
まぁ良いだろうと許可を出そうとしたときだ。ガチャっと扉の開く音が聞こえた。
「ちっ思ったより早いな。」
「ど、どうしよう。」
霊人さんに視線を向けたときには窓の方にいた。まさか……
「後でまた合流するぞ。状況整理がしたい。」
「えっちょっと待って」
彼は躊躇なく窓から飛び降りた。二階だとはいえ、覚悟がすごい。
母が階段を登る音が聞こえる。まもなくして扉をノックする音が響いた。
「幽日。病院からなにもなかったわよ。」
「ごめん。聞き間違いだったかも」
私は精一杯謝罪をした。すぐに「そう」と言って自分の部屋に戻った。
「大丈夫?ついていくよ」
「いい。私の部屋には入らないで。少しゆっくりさせて」
そう言って自身の部屋に入っていった。そういえば私も母の部屋に最近入っていないそんな事を考えた。
そうだ。霊人さんと合流しなければ。母に聞こえないようにそっと家を出た。




