第九事件 初めての事件解決
前回までのあらすじ
霊人は犯人が母だと言った。しかもとんでもない証拠が出てきた。ちなみに殺しの契約書は殺し屋との契約書らしい。⋯⋯そんなのいるんだ。
「死亡保険を契約してから事故が起きてもお金が受け取れるちょうど一ヶ月以内にこの殺しの契約書の日数があっている。つまりは親父さんが死んだ理由は母による保険金目当ての殺人。それでその保険金の影響を幽日。感じていたか?」
急に話を振られてびっくりした。だが確かに父が死んでから前より安いものを買っていた。てっきり収入が母だけになったから節約をしているのかと思っていたが、確かに母の私物が少し高くなっていたりしたような……
「確かに母のカバンが高くなったりしたような……」
「そんな訳無いでしょ!古くなったから買い替えただけよ!」
「そうかもな。でも外出はどうだった?」
「そういえば、外出することはちょこちょこあったけど、父がなくなってから更に増えたような。」
「だろうな。それにそこにある化粧品は見た感じ高級品ばっかだ。」
目を向けた先にあった化粧品は確かに私でも知ってるようなブランドばっかだった。
「これが証拠だ。まとめると今までの怪奇現象の原因は父の霊。動機は婚約者の浮気。証拠はここにある書類と高級品の私物。そして、二人の被害の違い。何なら幽日にあった被害はこの事に気づいてほしかったからだろう。」
「……そんなことは!」
「あるだろ。お前は娘から大切なものを奪った人殺しだ。」
母は私の顔を見て崩れ落ちた。もう全てを諦めている。まもなくして泣き崩れた。
「お母さん……」
「……そうよ。私がやったわ。」
「どうする?ここからはお前次第だ。自身の罪を抱えてこのまま娘と過ごすか、自身の罪を認めて刑務所に行くか。」
しばらくの沈黙が流れた。母の決断は決まった。
「……わかったわ。自分の罪を認めて刑務所に行く。警察を呼んでもらっても良い?」
霊人さんはスマホを取り出して警察を呼んだ。今から呼ぶと10分程度だと伝えて一緒に待つことにした。
長い長い10分だった。サイレンが外で鳴っている。しばらくして、警察が母を連れて行った。母は私に小さな声でごめんねと言った。私は何も言えなかった。
「なんか言わなくて良いのか?」
「なんて言えば良いのか……」
「そうか。これはちょっとしたアドバイスだ。」
「何ですか?」
「待っているやつがいるって良いことだ。」
そうか。今、私が母に言わねばならないことは——私は思いっきり空気を吸った。パトカーのドアは閉まりそうだ。
「私待ってるから!許せないけど、貴方の唯一の家族だから!だから!……」
母はこっちを向いて微笑んでいるように見えた。もしかしたら気のせいかもしれない。でも、言えてよかった。……そういえば、私はこれからどうしよう。この家で一人で過ごさなければならないのだろうか。とりあえず、家に戻ろう。
そこには、父の遺影に語りかける霊人さんがいた。
「もう安心して成仏してくれ。兄さん。」
この人も事件が終わったことに浸っていそうだった。当たり前だ。彼の兄なのだから……えっ!?兄さん!?
「ちょっと待って!兄さんってどうゆうこと!」
「ん?言ってなかったか?お前の親父は俺の兄だ。」
「ええ!聞いてないし!てか顔似てないし!」
「当たり前だ。血がつながってないからな。」
情報量が多すぎる。この男適当すぎる。
「あいつのことをよく知っていたから。ただの悪霊じゃないことがわかっていた。……そういえばお前はこれからどうするんだ?」
話を急に変えるんじゃないよ。でもそうだ。肉親は母以外にいない。このままこの家で一人で過ごすのは少し難しい。
「えっと」
「俺が引き取ってやろうか?」
「は?」
「さっきの発言から、お前が一人になることは分かる。こんな家で一人で過ごすのは大変だろ。」
確かにそうだ。色々考えると悪くないのかも?だが……
「……本当にそんな心配だけが理由ですか?」
「ははっ君も分かるようになってきたじゃないか。そうだな。俺は助手が欲しい。」
「助手?」
「君と時をともにして分かった。君はそれなりに愛想が良くて、それなりにコミュニケーションが取れる。」
「それなりは余計です!」
「何よりツッコミが面白い!」
さっきまでの雰囲気が完全に台無しだ。だが……
「まぁ確かに貴方を放っといたら問題を起こしそうですからね。」
「ほう。つまり?」
「助手になってあげますよ。霊人さん」
「だろうな。その結論が一番だ。」
「……やっぱり辞めたくなってきた。」
「冗談だ。助手になったのだから敬語はいらない。」
「言われなくてもそうするよ!」
こうして私は彼の……霊人の助手になった。
第一章?が終わりました。これからものんびりと書いていこうと思います。
PS.推理めちゃくちゃでごめんなさい。次からはもっと頑張ります。




