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じじいの池~その2~

じじい湖の水止めたるぞ

まだ空じゃがのぅ

ってやかましい


大賢人マナ・ライとレバニラくんが貯水地の土台を完成させ見ていた観衆からどよめきと歓声が挙がる

流石は若き天才じゃない事の未来の大賢人じゃない事のと大騒ぎじゃ

「この空の貯水池に水を注ぎ込むのは先日俺様の弟子入りの誘いを生意気にも断ったここの領主の息子のカタナ・ソードだ!」

マナはワシが弟子入りを断った事への意趣返しのつもりか沢山の人の居る中でぶっ込んで来たのぅ

周囲は一瞬ざわつく物の、自分達が何しにここに来たのかを思い出して冷静になる

「も…勿体無いけど辺境伯のご子息なら剣士…だよな…」

「この歳でCランクのドラゴンとBランクのベビーフェンリルを倒している…訳だからな…」

口々にギャラリーは言う

「チッ」

遠くて聞こえて無いハズなのにマナは舌打ちをする

舌打ちしたよね、今

「まあいい、そのガキにも2~3魔法を教えてあるから見てろよ!」

マナは言う

ワシ、飛行魔法の基礎しか教わっとらん

それもヘタクソなのを

そう考えるとレバニラくんは凄いのぅ

感覚で物を教える長嶋タイプのマナの言葉が理解出来るのじゃからのぅ

そんな事を思っていると貯水地の中心部にたどり着く

「凄いねレバニラくん」

ワシはレバニラくんの労を労う

「フン、まだ納得はしていないけどこれも民の為さ」

レバニラくんはそっぽを向いてしまう

レバニラくん、雰囲気が少し変わったのぅ

ところでガイダンスさん、一つ聞きたいのじゃが、水を出すだけじゃなく魚も出せんかのぅ

『検索します…検索の結果、該当する魔法が2万件ヒットしました』

とんでもない数字じゃのぅ

流石は複数の世界の水を管理する神様の力じゃ

そしたらそうじゃのぅ、鮎が食べたいのぅ

小鮎なら取れるじゃろうか?

『検索します…この世界に鮎に類似する魚は15種、内池などの水の流れの緩い水域に住む魚は三種、どれもこの地域の水源の近くに生息しています』

なら全部居る豊かな池にしたいのぅ

『条件を絞り込みます…2件ヒットしました』

流石にこんだけ条件を絞り込むと一気に選択肢が減るもんじゃのぅ

どんな感じかのぅ?

『条件は水の神メイスイの加護の有無です』

成る程のぅ、じゃあ加護ありでお願いするかのぅ

『魔法スキル、水神より恵水を発動します』

そう言うと地面が光輝く

直後世界が止まり灰色になる

これはアレじゃな、神様が来る奴じゃ

「お~いおいおいおい」

長く青い美しく瑞々しい髪をたなびかせた美しい女神様が涙と鼻水を垂れ流しながら嗚咽とも慟哭とも取れぬ音を発しながらワシに抱き付いてくる

「言わないでって言ったのに、ちゃんとお詫びしたのに」

服で鼻水を拭くの止めて欲しいのぅ

水の女神メイスイ様…

沢山の世界の水を管理する神様じゃ

この世界では名付けの女神としても知られておって生まれたばかりの赤子に名を授けておる

ワシも名を貰ったのじゃが色々とトラブルがあって口止めとして水属性レベル∞とかいうエライもんを押し付けられてしもうたのじゃ

風の神フウゲツ様の指導でようやっと膨大な水魔法の整理が出来て扱える様になったのじゃが、控えめに言ってこの神様はちょっとガサツでポンコツじゃ

「誰がポンコツよぉ!」

だから心の中と会話しないで欲しいのじゃがのぅ

「それで本日はどの様なご用件で?」

あまり良い予感はせんが取り敢えずこの神様と対話を試みてみるのじゃった


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