じじいと母神再び
ヒズ夫人やレバニラくんと別れたワシはもう一つの用事の為に母神教の神殿に来ておる
相変わらず神殿は四つの祝いの子供とその親で賑わっておる
ワシは幾らかの寄進とお菓子を寄贈して神殿の母神像の前で祈りを捧げる
すると周囲が灰色に染まる
そう、ワシはこの世界の最高神ワルド様にお願いがあって来たのじゃ
「珍しいわねショタセン、あたしに何か用?」
ワルド様は軽いノリでワシに問う
ショタセン…ショタセンチュリー…
見た目は子供中身は100を越えたワシを指す名前らしい
「はい、ワルド様、先日は大切な家族を助けて頂き本当にありがとうございました」
ワシはメイを助けて貰った礼をする
「メイちゃんね、いいわよあの子健気で可愛いし守ってあげたくなっちゃうだけだから」
ワルド様、この世の全ての子供を把握しとるのじゃろうか?
「でもわざわざそれを言いに来た訳じゃ無いんでしょ?」
ワルド様はワシの腹の打ちを見透かしたかの様に問う
「メイの事は本当に感謝しております、それはそれとして一つお願いがありまして…」
ワシは困ったという顔でワルド様に乞う
「まもなく学園に入学するのですが、どうしてもスキルの確認をされる事になります、そこでワルド様の加護が無いと言うのは色々と面倒でして…」
学園に入る前にステータスの確認をする事になるらしいのじゃが、ワシはワルド様から母神の加護を没収されとるのでステータスに母神の加護が無いのじゃ
母神様の加護が無い子供なんて前代未聞じゃからのぅ
「今さらワルド様の加護をくだされとは言いませんので何かこう、誤魔化す事は出来ませんかのぅ?」
ここクリアしとかんとおちおち入学も出来んからのぅ
「いいわ、あたしも面倒だしあんたにこれあげるわ」
ワルド様はそういうと人差し指をワシに向ける
ワシの身体が暖かな光に包まれる
『エクストラオーバースキル、神のベールレベル不明を習得しました』
ガイダンスさんが何かスキルを貰った事をアナウンスする
「名前は大袈裟だけど大したスキルじゃないわよ、スキルを偽装出来るだけであたし以外の誰も見抜けなくなるってだけだから」
ワルド様はあっけらかんと言うておるが、それって神すら欺くという事では…
「中身はガイダンスに聞いてあんたが好きに決めなさい、どうせ本当にステータスが変わる訳じゃ無いんだから」
そう言うとワルド様の身体は徐々に薄くなっていく
「それじゃあねショタセン、子供達にお菓子ありがとね」
そう言い残すとワルド様の姿は消えて世界は色を取り戻していった
「これで懸念が一つ解決しましたね」
流石に母神の加護が無いというのは体裁が悪いからのぅ
それにしても神すら欺くスキル…
何ともじゃのぅ
思わぬ貰い物をしてしもうた
その日の夜、結局パーパスとは会う事は叶わなかったのじゃが、取り敢えず貯水池を作る許可が降りた
手紙はちゃんと読んで貰えたみたいで何よりじゃ
そんな事を考えらがらワシは眠りについた
『スキル神のベールを使用しますか?』
ワシは夢の中でガイダンスさんの声を聞く
そう言えばワルド様はガイダンスさんに聞いてステータスをでっち上げろとか言っておったのぅ
「そうですな、イエスでお願いしますじゃ」
『手動で行いますか?それともこちらで作成しますか?』
ガイダンスさんが提案する
「そうですな、ワシでは解りませんので少し優秀くらいな感じで一つお願い出来ませんかのぅ」
ちょっぴり見栄を張りつつややこしい事が無い様にガイダンスさんにお願いしてみる
『かしこまりました、この様なステータスでどうでしょうか』
提案されたもんはよく解らなかったのじゃが母神の加護が追加され神のスキルが隠れておったのでワシは二つ返事で許可を出す
「それでOKじゃよ、ガイダンスさん」
ワシの言葉で周囲が光る
『スキル神のベールを使用しました、神のスキルを使った事でガイダンスのレベルが6に上昇しました』
ガイダンスさんがまた強くなったらしい
しかし一気に三つも上がるとは流石はワルド様じゃ
『このガイダンスは役に立ちましたか?』
ガイダンスさんが何時ものを聞いてくる
「もちろんですじゃ、何時も助かっております」
ワシはガイダンスさんにお礼を言う
『お役に立てまして嬉しいです』
気のせいかですガイダンスさんの音声が少し機快音から人間っぽくなった気がするのぅ
これが学習機能なのかのぅ
等と思いながら夢の中の自分も意識が薄れていくのじゃった




