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じじいと父と母と再会と

なんやかんやで王都におるのじゃがパーパスは相変わらずの多忙で面会も叶わん

同行しておる執事のセバスチャンに手紙は渡した物の見られるのは何時になるやら

仕方がないので状況を説明するべくハモンの家に来とる

来とるのじゃが…

応接室でワシは妙齢のレディにお茶を勧められておる

彼女の名前はヒズ夫人

ハモンの嫁さんじゃな

「折角来て頂きましたのにハモンは現在留守にしておりまして」

という事らしいのじゃが、仕事を増やしたのワシじゃから文句も言えん状況じゃ

で、いつぞやの非礼の詫びにと茶を啜っとるという訳じゃ

「あの件はもう気にして居ませんので」

これで何度目じゃろうか?

ワシもそれなりに忙しいお子様なのじゃがのぅ

「まあ、そうおっしやらず」

上機嫌に笑うヒズ夫人は新たに茶を注ぐ

勘弁して欲しいのぅ

「久しぶりだな…ですね、カタナ様」

そんなワシの背後から少年の声が聞こえてくる

振り向くとそこには見慣れぬ顔の整ったシュッとした少年が立っている

「…申し訳ありません、どちら様でしたでしょうか?」

久しぶりにと言う少年に心当たりが無くてワシは本人に問う

「幼い時に一度会っただけですから覚えておられないのも無理はありませんわ、ほら、自己紹介なさい」 

ヒズが少年に挨拶する様に促す

「良いですよお母様、僕の名はライバ、ハモン・コッパー・ナイフ男爵の嫡男さ」

そう言うとキザったらしくポーズを取る

誰に教わったのじゃろうか?

それはそれとしてワシが知るレバニラくんはあまやかされたワガママボディしとったのじゃがのぅ

「ああ、レバニラさんでしたか」

ワシはつい口が滑る

「レバニラ?ライバ様だ!」

相変わらず立場がよく解っとらん様じゃのぅ

「辺境伯の嫡男のカタナ・ソードです、よろしくお願いします」

ワシはそう言うて右手を差し出す

相手に握手を要求するのは格上の握手を要求して手を差し出すのは格上の者の取る行動で、それを握るのはそれを受け入れるという事じゃ

貴族の子供は親の爵位の一つ下の待遇を受ける

辺境伯の子のワシは伯爵扱いでレバニラくんは男爵の下、平民である

格の差は歴然じゃがレバニラくんはどうするのかのぅ

「よろしくだ…です」

口の聞き方はなっとらんが思いの外素直にその手を握り返してきた

これもハモンの教育の賜物じゃろうか?

「ハハハ…な、仲良くしてやってくださいカタナ様」

ヒズがやり取りにやきもきしながら体裁を取ろうとする

「来年からは同じ学園生ですからね、こちらからもよろしくお願いします」

ワシはレバニラくんにぷりちー100点満点の笑顔で言う

「同じ?僕は父様の様な剣技の才は無いけど四大元素全てに適正があるエリートだよ?君は水属性に非凡な才才能があるって聞いてるけど同じエリートクラスに入れるのかい?」

レバニラくんが謎のマウントを取りに来る

まだまだ躾は必要な様じゃが…四大元素…土属性…

ワシの頭の上で電球がピコンと光る

「レバニラくん!キミ凄いね!」

ワシの予想外のリアクションにレバニラくんがちょっと退いておる

「だからライバだって…」

逆に反応に困ってレバニラくんは困惑しておる

「おば様、ライバくんお借りしても宜しいですか?」

ワシはずっとワタワタしておるヒズに向き直し確認を取る

「え…ああ…はい…」

ヒズは何のこっちゃ解らんといった感じで首を縦に振る

これで土木作業員ゲットじゃぞ!

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