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じじいの村

ワシは暫く村をうろついた

相変わらず子供達は種族に関わらず仲が良いのぅ

ドワーフの職人の子らも増えて益々カオスになっとる

村も開発が進んでおり最早ちょっとした町の様じゃ

しかし一つ気になる

働いているのはオニとドワーフ、そしてウド商会の職人ばかりで村民の姿が見えない

旧村民ならこの時間は野良仕事をしておるとは思うのじゃが、新しく入ってきた連中はどこにおるのじゃ?

気になったワシは新村人を探してみた

畑で芋や麦を栽培しているのはやはり殆どが旧村民達じゃった

森に入った?

それは流石にあり得んのぅ

魔物が強すぎる

暫く歩いていると数人の集団を見付けた

「おじさん達はこんなところで何をしてるの?」

ワシはぷりちー100点満点の笑顔で語り掛ける

「見ない顔だな、新入りか?」

一人の男が言う

ワシを知らんお前が新入りじゃ

それはそうとして酒臭い

「新入りは先住者に敬意を示さねえとなぁ」

酔っぱらいは下品に笑う

他の連中もそれを咎めるでもなく笑っておる

皆酔っぱらいじゃのぅ

「ならあなた方もこの村の方達にもっと敬意を示さねばならないのでは?」

ワシは笑顔のまま返す

「ガキが生意気言ってるんじゃ無いぞ?」

酔っぱらいが凄むが言うて怖くも無いのじゃが

「お前達やめるんだ!」

そこにガイが血相を変えて飛んでくる

「チッ、またお前か」

酔っぱらいの一人が悪態を吐く

「お前達、この方は領主様のご子息だぞ!」

ガイの言葉に酔っぱらい達がひれ伏す

領主の息子というかこの村の全権を任されとる代官なのじゃがなぁ

「ヒッ、知らぬ事とは言えお許しを…」

酔っぱらい達は口々に謝罪の言葉を口にする

「詫びは結構ですが一つお聞きしたいのですが、あなた達は昼間から働きもせず何をしているのですか?」

ワシはぷりちーな笑顔をスンと消して問う

「それがその…」

どう答えた物かと酔っぱらい達が目で合図を送り合う

まどろっこしいのぅ

「この程度の問いに答えられない様ならば…」

ワシは腰に下げてるキーホルダーを実剣に戻す

「身体より上、必要ないですよね?」

ワシは再びぷりちーに笑う

多分じゃが相手にはそうはみえていないがのぅ

「お…お助けを…俺達はただ仕事が無くて…」

男が腰を抜かしたかひっくり返りながら弁明する

「見ての通りの忙しい村です、仕事が無いとはどういう事ですか?」

ワシは軍刀をキーホルダーに戻して腰に付け直して問う

「その…俺達は少し離れた村の出身でして…そこの大きな川で漁師をやっておりましたが魔物が住み着き逃れるより他無くて…」

つまりここでは漁が出来んから酒飲んでゴネておったのじゃな

阿呆めが

「お気持ちは理解しますが、働かなくていいという理由にはなりません」

とは言えじゃなぁ

ガイダンスさん、ワシのスキルでなんとかならんもんかのぅ?

『検索:漁師を助けるスキル…スキル水神の恵水という豊かな川や湖を生み出すスキルが有効です』

選択可能ということかのぅ?

『恵水で川を作るには小規模でも川が必要なので湖を作る事をお奨めします』

なる程のぅ

水源と食料問題が一度に解決しそうじゃな

『お役に立てましたでしょうか?』

ガイダンスさんの何時もの〆じゃな、勿論イエスじゃ

『ガイダンスのレベルが3に上昇しました、また何時でも質問してください』

そう言うとガイダンスさんの気配は消える

このレベルは何が変わるのじゃろうか?

それはそうと湖、どこに作るかのぅ

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