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じじいじの取り調べ~その2~

カツ丼食いたいのぅ


「俺は何も知らないって言ったろ、そんな事よりカード返してくれよ」

不審者は自分の立場を考えずにカードの返還を要求する

「あなたが自分の能力教えたんですよ、返す訳無いでしょ」

ワシはつい呆れてしまう

「それで、大和国の目的はなんですか?あなたは何をしに学園都市に来たのですか?」

ワシは矢継ぎ早に質問をする

「何も話さないぞ」

不審者はそう言うのじゃが、ここは平和な日本ではない

「仕方がないですね、このままでは拷問官を呼ぶ事になると思いますよ」

拷問官が居るのかは知らんがのぅ

『この世界には拷問官は確かに居りますが、子供に手を挙げているのでおそらく来るのは異端審問会の尋問官です、残念ながら彼は詰んでいます』

ガイダンスさんが教えてくれる

するとワシにくだらん悪戯をした教師も?

『魂を検索する事が出来ませんでした、おそらくは最高神が何かした物と思われます』

死よりも恐ろしい未来…こやつもそうなる可能性が高そうじゃな

ありがとうガイダンスさん

『どういたしまして、また気軽に声を掛けてください』

そう言うとガイダンスさんの気配が消える

「ご…拷問なんて許される訳無いだろ、人権侵害だ!」

不審者が喚いておる

「あのですね、異世界ではどうなのか知りませんがその人権というのが通じると本当に思って居るのですか?」

人権は勿論知っておるしソーディアスはその辺比較的犯罪者に甘い所があるのじゃが、この世界で最大勢力の宗教団体の中心地でやらかせばそんなもん何の意味も持たない

「ぐっ…」

不審者はワシの正論に言葉を詰まらせる

「司法取引…」

ワシはボソリと呟く

その言葉に不審者の表情は少し明るくなる

「喋る、何でも喋るから助けてくれ!」

不審者がそれまでの黙秘の態度から一転する

それだけ拷問が怖いのかのぅ

「では、後はお任せします」

ワシは背後に僅かに感じた憎悪にも似た気配に向かって声を掛ける

「噂には聞いて居りましたが我々の気配に気が付かれるとは流石に御座いますカタナ様」

フードを被った三人の不気味な男達が姿を表す

「あなた方のお気持ちは察して余りありますが、事が事なので大和国絡みの事を聞き出すまでは穏便にお願いしますね」

ワシは男達に耳打ちする

「母伸様のゆりかごで無垢な子供を傷付けた罪、万死に値しますがカタナ様の言う様にせねば最悪この国が焼かれ子供達が泣く事になります故、口惜しいですがその件が片付くまでは…」

男の一人が微かに声を震わせながら言う

本当に怒っとるのが伝わって来るのぅ

「その後ならあなた方のやり方に口を挟む気はありませんから」

ワシは優しくなだめる様に伝える

「お心遣い感謝致します」

男の一人がワシに感謝の意を述べる

「誰だよコイツら、俺は司法取引に応じたぞ?喋れば何もしないんだよな?」

不審者がワシに何か言っておるがワシは何も聞かずに詰所を後にする

ワルド様、約束なので喋ったら魂をどうにかせず意識と記憶を持ったまま虫か何かに転生させてやってくだされ 

ワシは心の中で最高神ワルド様に願う

『オッケー、って言うかあんたの方が言ってる事エグいって』 

ワルド様から返事が帰ってくる

しかしじゃな、ワシはワル様ほど子供に執着は無いがクラマのあの顔を見て助けてやれとはどうしても言えんのじゃ

空が明るくなって来た

そろそろ帰るかのぅ

ワシはそう思いながら帰るのじゃった

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