じじい夢を見る
その晩ワシは灰色の夢を見た
神様演出確定じゃ
もうバー外しくらい確定じゃ
何のことか解らん?
パパか爺ちゃんに聞くのじゃ
「何度も迷惑掛けて済まないわね」
女性の声がする
「いえいえ、カード狩りはワシの方から首を突っ込みましたからお気になさらないでくださいワルド様」
相手はこの世界の最高神ワルド様じゃった
日頃ロリショタ神なんて言っておるが本当に全ての子供を分け隔て無く愛しておられる立派な神様じゃ
「聞こえてるけど聞こえなかった事にしといてあげる」
ワルド様が言う
この狭間の空間ではワシの心の声は神様達に駄々漏れらしい
ガイダンスさんと心の中で会話しとるのと同じ様な状態じゃな
「ありがとうございます、してどの様なご用件でしょうか?」
ワシはワルド様に用件の催促をする
悠久の時を生きておるだろう神々で有ろうともも決して暇ではあるまい
「そうね、バンゾーちゃんの事とかクラマちゃんの事とかお礼がしたかったのもあるし、あんたに危害を加えた奴が私の信者だったそうだしお詫びもしたかったけど、勿論別の用事もあるわよ」
ワルド様は続ける
「あんた、魔王討伐のついでで良いからちょっと頼まれてくれない?」
ワルド様は言う
「良いですよ」
ワシは即答する
「あら、話聞かなくて良いの?」
ワシの反応の早さにワルド様は拍子抜けしたかの様な声を出す
「この世界で一番偉い神様からのお願いですから」
ワシは即答の意図を答える
ワルド様は鬼畜の様な神様じゃが出来ない様な無茶は言いわすまい
「殊勝な心掛けね、いいわちゃんと説明してあげる」
今日のワルド様優しいのぅ
「はいはい、私は何時でも優しいのよ?」
話の腰を折ってしもうた
「昨日のカード狩りもそうだけど最近転移者や転生者の態度は目に余るのよね、あんたアイツらついででブチのめしてくれない?」
ワルド様、オンオフの激しい神様じゃがブチのめすは女の子が使う言葉じゃ無かろう…
「あら、女の子とか嬉しい事言ってくれるじゃない」
ワルド様がワシの反応に喜んどるが心の中と会話しないで欲しいのじゃが
「解りました、お手伝いさせて貰いますのじゃ」
何を言われても断る気は無かったのじゃが、そういう事なら喜んで協力させて頂きますじゃよ
「そう言ってくれると助かるわ」
ワルド様はそう言うと綺麗で長い人差し指から小さな光を作り出しワシの体内に埋め込む
「あんたの剣、魂喰らいだっけ?パワーアップさせといたからそれでビシバシとしばき倒しちゃって」
オンの時とは想像も出来ない様な無邪気な笑顔を向けてくる
まあ、これはこれで
「私は子供にしか興味無いわよ?」
ワシの心の声にワルド様が反応するが、それもそれでどうかと思うのじゃが
「何にしろ宜しくね、あと色々子供達の為に動いてくれてありがとね」
ワルド様はそう言うと次女に姿が透明になっていったのじゃった
そしてワシはそこで目を覚ました
ガイダンスさん、夕べ増えた能力について聞かせてはくれんかのぅ
『最高神ワルドから魂喰らいに追加効果チート切りを付与されました、対象ではなく対象の固有能力を切って弱体化・消滅させる効果があります』
能力を斬るのぅ
『人を切るのと同じです、相手の能力の弱体化は怪我の度合いに応じますし時間を掛ける事で回復も可能ですが焼失した固有能力は復元しません』
つまりワシ次第という事じゃな
『そういう事になります、また魂喰らいでは固有能力は吸収出来ない様です』
成る程のぅ、ありがとう、助かるのじゃ
ワシはガイダンスさんに礼を言う
魔王が現れればどの道ぶつかる事もあるじゃろう、この能力有り難く使わせて頂きますのじゃ




