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じじいとカード狩り

ワシとレバニラくんの戦いを見ておった奴が何人かおった様で翌日話題になっとった

「魔方陣フィールド無しの召喚の仕方教えてよ」

基本これが多かったのじゃが実戦レベルの魔法使いでようやっと出来る芸当なので子供には無理じゃろう

「大賢人マナ・ライ様に師事したら教えてくれますよ」

ワシは皆にそう答えておる

そしてレバニラくんもレバニラくんでブラックカードの話題で引っ張りだ

この様じゃのぅ

本当に男の子はこういうの大好きじゃな

今日から本格的に授業が始まり読み書きの仕方から始める様なのでワシは授業には出ず王立図書館に籠っておる

この国の歴史やら辺境の魔王の事やら勇者の事やら…

調べたい事は山程あるからじゃ

ガイダンスさんに聞けば早いのかも知れんが、今ワシが知りたいのはどちらかと言うとこの世界の住人の認識の方じゃ

「勇者は異世界から現れて試練が終われば元の世界に帰る、か」

異世界召喚に関する書物にその様に書いてある

それ以外の異世界召喚者と何が違うのかのぅ

『勇者と呼称される異世界人が本当に帰還しているかは確認出来ていません、上位者による行動の為私では確認する事は出来ません』

ガイダンスさんが言う

神様案件なのかのぅ

ぐぅ~

お腹が鳴る

「お昼かぁ」

ずっと本を読むのに夢中で時間が経つのを忘れておった

食堂に行くとちょうどみんなが集まるタイミングじゃった

「カタナ、どこ行ってたんだよ?」

バンゾーが声を掛けてくる

「ぼくは勉強免除組だよ、バンゾーくん」

ワシはバンゾーに学科免除の話をする

「良いなぁ、そう言えばマナビスもダレヤネンも居なかったし貴族は勉強しなくて良いのかよ」

バンゾーは羨ましそうに言うがワシらはもっと幼い頃からやっとるだけの話じゃ

今日の昼は昨晩と違って大分質素な食事になっておる

パン

チーズを焼いた物

豆のポタージュ

安心するメニューじゃ

食事をしていると見慣れた人物が落ち込んだ様子でトボトボと食事をしておる

ワシらのグループのリーダーのクラマの奴じゃな

「どうしたのクラマくん?」

ワシはうつむくクラマの顔を覗き込んで聞く

「カード取られた…」

あの元気なクラマが今にも泣きそうである

「詳しく聞かせてよ」

ワシは放っても置けず話を聞くことにした

「実は…」

クラマが言うには昨日ワシらと別れた後で大人の男に脅されて昨日出たウィンドウナイトゴブリンのカードを奪われたらしい

それも抵抗したら殴られたとか

この世界で子供に手を挙げる愚か者がおるのじゃのぅ

「ぼくが取り戻してあげるよ」

ワシはクラマの手を取って約束する

「無理だよ、相手は大人だし…」

クラマは既に諦め切っておる様じゃ

「大丈夫、どんなに強くても魔獣程じゃ無いから」

ワシはにっこり笑って見せる

「それに作戦があるんだ」

ワシはそう言うとぷりちー100点満点の笑顔を向ける


放課後ワシは公園でグループ関係無く色んな相手と派手に地味なバトモンバトルを繰り返した

相変わらず強化と回復を重ねて相手の反撃が効かなくなったらチクチク攻撃する嫌らしい攻撃しかしとらんが

「お前の戦い方本当にムカつくな」

負け惜しみ…と言うには少々申し訳無くは思うのじゃが所詮は自衛が出来るだけの補助型じゃ、勘弁して欲しい

そうする事三日目の夕方の事じゃった

「お前、レアカードで派手に暴れてるらしいじゃないか」

怪しげな大人がワシに声を掛けてくる

ようやっと哀れな獲物が網に掛かりおったわい

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