じじいレッツパーリィ
「はいはい、みんなそろそろ席に着こうね」
スタンプ先生がみんなに声をかける
ワシはそのままレバニラくんと食事をする事にした
目の前に立派な焼かれた肉の塊が置かれる
何度も狩ったグレートボアの肉じゃな
非戦闘員でも罠を使ったりしたら割りと狩れるのと多産でやたらと数が多いから比較的メジャーな肉じゃ
とは言えこれだけの数を揃えるとなると金もそうじゃが人員を集めるだけでも一仕事じゃろう
『その為にこの学園都市における冒険者ギルドの主な仕事は食材となる魔獣の討伐となっていて高値で買い取られている様です』
ガイダンスさんが教えてくれる
ビジネスの臭いがするのぅ
つい悪い癖で商売っ気が出てしまう
貴族でもちょっと見ないボリュームの肉の塊に子供達のテンションは上がっていく
「スゲェ、こんな肉の塊初めて見たよ」
同じ席に座ったバンゾーもやはりはしゃいでおる
ガイダンスさん、グレートボアは家畜化出来んのかのぅ?
『グレートボアは用心深く縄張り意識が高い為家畜化には向いていませんが普通の猪の家畜化は既に行われています、ただしグレートボアの方が簡単に手に入り量もあるので普及には至っていません』
ガイダンスさんが教えてくれる
難しいものじゃのぅ
「ところでカタナ、君はどんな合成魔獣が出たんだい?」
レバニラくんがワシに声を掛けてくる
「これなんだけど」
ワシはレバニラくんにフウゲツ様ライトを見せる
一応食事中はプライベートな時間なので私物の持ち込みが許されるのは確認済みじゃよ
「神のカード?相変わらず規格外だな君は、それにしても一番高いのは水属性じゃなかったか?」
ワシのカードを見てレバニラくんは呆れておる
「高レベ属性は制御が難しくて…」
ワシの中で暴走して高笑いする水神メイスイ様の姿が頭を過った
「スゲェ、何これ!?」
バンゾーが大声を出す
「やめてよバンゾーくん」
ワシはバンゾーを制するも手遅れで子供達が集まってくる
「君達静かにしなさい」
マーベ先生の雷が飛ぶ
「それにそんな物を持ち込むのはあまり感心しませんよカタナくん」
騒いだのワシじゃ無いのにまさかの流れ弾が飛んで来よった
「まあまあ、大騒ぎは感心しないけど今はオフだし、ね」
スタンプ先生がフォローしてくれる
「ただねみんな、持ってきても良いけど騒いだりここでバトルするのは無しだからね」
スタンプ先生が改めて釘を刺す
「はーい」
子供らが返事を返す
「実はぼくも持ってきていてね」
レバニラくんはそう言うと一枚のカードをワシに見せてくれる
四色の炎を纏った鳳凰の様な鳥のイラストじゃ
『これはエレメンターホーリーバードと呼ばれている神話級の魔獣で四大元素全ての魔法に精通していると言われています』
昔図鑑で見た大神龍と同類という奴かのぅ
四大元素全てに適正のあるレバニラくんにはぴったりじゃな
『エレメンターホーリーバードは聖心鳥の二つ名を持ち大神龍と共に七大神獣に数えられています』
ガイダンスさんが教えてくれる
『それよりもカードの色ですが、こちらはまだ未発表の物の様です』
ガイダンスさんに言われてカードをよく見てみると箔押し加工が施された角度によって七色に光る黒い紙で出来ておった
「レバニラくんも規格外じゃないか」
ワシは意趣返しとばかりに言い返す
「ぼくの師匠が開発したゲームだからね、普通の人じゃ出来ない色んな事が出来るからぼくはゲームには参加しないよ」
レバニラくんは言いきる
それもそうじゃろうな
「なんなんだお前ら、俺なんて魔獣すら出て来なかったぞ」
バンゾーがいじけておる
「君はまだ魔力のコントロールが出来ていないんだろう」
レバニラくんが容赦の無い言葉でバンゾーを攻撃する
実際対象年齢は10才以上の筈なのでバンゾーにこれが使えないのも無理はないのじゃが
「ぐぬぬっ」
反論の言葉も見付からずバンゾーは言葉に詰まって肉を頬張って誤魔化し始めるのじゃった




