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じじいとバトモン

学園長との話し合いが終わり寮…という名の離れの一軒家に戻る

そろそろ晩御飯の時間じゃろうか?

そう思い食堂に向かうとマーベ先生に止められる

「まだ早いわよカタナくん、呼ぶからおとなしく待機して居なさい」

ちょっと早かった様じゃ

仕方なくダラダラと学園都市を歩いておると公園に上級生の人だかりを発見する

「何してるんですか?」

ワシは上級生に声を掛ける

「一年生か、今俺達は学園で流行ってるバトモンで遊んでんだ」

上級生の男の子が言う

二つくらい年上かのぅ

それにしてもバトモンとは?

ワシがきょとんとしていると

「ごめん知らないよな、バトモンはバトルモンスターの略で魔法で作った合成魔獣どうしで戦わせるゲームなんだ」

上級生の男の子は優しく教えてくれる

男の子はこういうの本当に好きじゃのぅ

「ぼくも見て良いですか?」

ワシは彼らに問う

子供のコミュニティというのもこれはこれで面倒な物で同意は予め問っておく必要があるのじゃ

「いいぜ、ついでに誰がやり方とか教えてやれよ」

グループの仕切り屋らしき子供がワシを迎え入れてくれる

ありがたいのぅ

「駄菓子屋で売ってる魔獣カードってのが有るんだ、小銅貨二枚で買えるんだけどこれに自分の魔力を注入すると魔力に応じた魔獣が生まれるんだ」

上級生は続ける

「ただ強いだけじゃダメで特殊能力だったりとか属性値だったり色んな要素が有るから魔力が低い奴でも作戦次第では勝てたりするんだぜ」

成る程のぅ、じゃが

「合成魔獣って危なくないんですか?」

ワシは質問する

「アハハ、ビビってんのかよ、大丈夫だよ、魔方陣フィールドの中でしか魔獣化しないから魔方陣フィールドに手を入れなきゃ何も起こらないよ」

上級生は笑って言う

「ああ、ぼくのサンダーコカトリスがぁっ」

説明を聞いているとバトルをしていた男の子が負けたらしくえ絶叫する

力無く倒れてサンダーコカトリスとやらは魔方陣フィールドの中で消える

「あの魔獣死んじゃったんですか?」

ワシは問う

合成とは言え命を弄ぶのは感心せんからのぅ

「大丈夫、合成魔獣には命がないから死なないよ、魔力注入したら復活するし勝ったり負ける事で進化してパワーアップする事もあるから最初は弱くてもどんどんバトルさせた方が良いんだぜ」

上級生は教えてくれる

流石に命を弄ぶ様なバカな真似は学園都市では許さんか

「バトモン、やってるねぇ」

そこにスタンプ先生が通り掛かる

「これ大賢人マナ・ライ様が昔本物の合成魔獣の研究をしていた時に実験用に生み出したシミュレーションシステムなんだよね」

スタンプ先生が教えてくれる

またあの人か

「それにしてもみんな下級生を仲間外れにしないで優しくしてあげて偉いね、先生がみんなにスタンプ押してあげよう」

スタンプ先生はそう言うとその場に居た子供達全員の額に魔法のスタンプを押す

「やった、ラッキーっ」

「これでお小遣いアップだぜ」

子供達はみんな喜んでおる

この子らはとてもよい子だとはワシも思うがのぅ

「お前のお陰でスタンプ先生に褒められたよ、ありがとな」

最初にワシを迎え入れてくれた仕切り屋の子がワシに例を言う

「いえ、ぼくの方こそ親切にしてくれてありがとうございます」

ワシはみんなに礼を言う

それを見たスタンプ先生も満足そうに此方を見ている

「これやるよ、お前俺達のグループに入れよ」

そう言うと仕切り屋の子がワシに一枚のカードをくれる

今日はよくカードを貰う日じゃのぅ

茶色い何も書いていないやはり免許証くらいの大きさのカードじゃ

「まだお小遣い日じゃ無いだろ、これバトモン作るのに必要なカードだ、余ってるからやるよ」

仕切り屋の子がニカっと笑う

「ありがとうございます」

善意を無為にするのも何なので素直にワシはそれを受けとるのじゃった

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