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じじいと学園長再び

『ソーディアス王立学園学園長は南西大陸に位置する母神教総本山の最高指導者集団である七聖人の一人に数えられている人物で、ソーディアスにおける母神教のトップにあたります』

学園長室に向かうワシにガイダンスさんが教えてくれる

ワシの中ではロリショタ神に愛されて永遠の若さを与えられた見た目がワシと変わらん80過ぎの婆さんじゃが

ワシがショタセン…年齢一世紀越えの少年、ショタセンチュリー呼ばわりされて難儀しとる意味とは一体…

そんな事を思っておると学園長室に辿り着く

ここに来るのはこれで二度目、入学前にちとわがままを言いに来た時以来じゃな

「カタナ・ソード、要請に応じ参りました」

ワシは扉をノックすして言う

「入りたまえ」

扉の向こうから威厳は有るもののどこか可愛らしい声が聞こえてくる

「失礼します」

ワシがそう言いながら中に入るや否や学園長はワシに向かってジャンピングスライディング土下座を行う

「すまないカタナくん、何処よりも子供が守られねばならないこの場所で、誰よりも子供を守らねばならない教師、ましてやそれが母神教の神官である者が子供を加害するなど断じて、絶対にあってはならない事をさせてしまった、君が受けた痛みや苦痛、教師に裏切られたという絶望と孤独に対する謝罪の言葉を私は知らない、ただどうかどうか、謝罪だけはさせて欲しい」

この小説ではまず見ない長台詞じゃのぅ

そもそも台詞自体が少ない独白型じゃからのぅ

「魔力関知を大賢人マナ・ライから学んでおりましたので仕掛けが動く前に気付く事が出来ましたから大丈夫ですよ」

泣きながら謝罪する学園長の手を取りワシは言う

まあ、電気走っとったのじゃが

「それにスタンプ先生もマーベ先生も良くしてくださっていますから」

齡80超えと言ってもワシからしたら娘みたいな歳じゃからのぅ

見た目も重なってやっぱり親目線になってしまう

何にせよこの人もやはり母神教の神官の一人だけあって子供を愛しておるのじゃのぅ

「本当か?」

学園長は泣きながら確認を取ってくる

「はい、問題ありません」

ワシはぷりちー100点満点の笑顔で返す

「はぐぅっ」

心なしか学園長のハートに矢が刺さった様な幻覚を見る

子供…好きなんじゃなぁ……

「コホン、それはそれとしてもう一つ謝らねばならない事があるのだ」

冷静さを取り戻したか泣き止んだ学園長が頬を赤らめながら切り出す

「君に危険な嫌がらせをした異端者は母神教七聖人の名に賭けて必ず鉄槌を下すと誓おう、ただ…」

そこで学園長が口ごもる

まあ、そうじゃろうな

「お気になさらず、私は公爵のスキャンダルに関わる者ですので事情はお察しします」

ワシは何かを言いにくくしている学園長を察して助け船を出す

「その代わり時が来たら私達の後ろ楯になって頂けたらありがたいです」

ワシは少々苦笑いしながら言う

それだけ相手も強大なのじゃ

「固く誓おう、そして母神教に巣食う奴の一派の撲滅は我々の手で行うと約束しよう」

そこでようやっと学園長は笑顔になる

強大な宗教の後ろ楯が付くのはありがたい事じゃ、公爵関係もそうじゃが勇者が召喚された後の事を考えると今から根回しも必要じゃろうからのぅ

「口約束や口だけの謝罪には意味がない、せめてものお詫びにこれを受け取って欲しい」

学園長は一枚の免許証にも似たカードをワシに差し出す

「これは?」 

受け取ったそれにはワシの顔写真と名前が書いてある 

学生証にも似とるのぅ

「冒険者登録許可証だ、君が様々な理由で強くならねばならないと母神様からの神託があった、本来子供の君に渡すべき物ではないとは重々承知しているのだが是非役立てて欲しい」

学園長は力強く語る

美少女の見た目なのでいまいち迫力は無いがのぅ

それはそうとワルド様もちゃんと仕事してくれておる、助かるのぅ

取り敢えず使い道は解らんがこれでワシも冒険者とやらの仲間入りじゃな

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