表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
120/198

じじいの身体能力

翌日、ワシらは屋内運動場に集められた

ここも巨大で野球が二試合は出来そうな広さじゃ

ん?昨日の夕飯と今日の朝飯?

じゃからグルメジャンルじゃ無いのじゃよ

「カタナくん、身長122cm、体重は22Kgですね」

保健の先生?

見た目はただの医者にしか見えないお兄さんが坦々とデータを取る

やはりワシ、平均よりややちっこいのぅ

元々この世界には大きさや重さの単位と言う概念も無かった様なのじゃが、例によって異世界人がそれをもたらしたらしい

アメリカ人が先に来とったらヤーポン法が主流になっておったのかのぅ

ヤーポン法死すべしじゃ

その後も細々とした採寸がされる

制服が支給されるとかでそのついでらしいのぅ

「では次は20メートル走の時間を測ります、笛を吹いたら走ってくださいね」

そういうと係の人が笛を吹く

ホイッスルという奴じゃな

「か…カタナくん…記録…さ…三秒…」

係の人はワシのタイムに言葉を失っとる

体感では三秒は切っとるはずなのじゃがのぅ

細かい数字は出ないのかもしれん

『こちらでも計測しましたが記録は2秒86です』

ガイダンスさんが教えてくれる

まあ、そんなもんじゃろう

バンゾーは五秒か、まあかけっこが早い男子と言ったところじゃな

「次はこのボールを投げて貰います」

係の人から野球のボールを受けとる

この世界にも野球、あるのじゃのぅ

『かなり大きなメジャースポーツの様で国際大会は代理戦争とも言われているそうです』

ガイダンスさんが教えてくれる

転移者は圧倒的に日本人が多いみたいじゃからのぅ

野球好きも多いのかもしれん

ワシはそう思いながらボールを投げる線の遥か後方まで下がる

「カタナくん、線のところから投げ…」

係の人が言い終わる前にワシはボールを投げる

投げたボールは床に落ちる事無く室内運動場の端の壁に当たる

手榴弾と比べたら軽いもんじゃ

「カタナくん…測定不能…」

係の人が計測出来ないと言っとる

もう少し後ろに下がれば良かったのぅ

『計算しましたがおそらくは100メートルは飛ばせたかと思います』

ガイダンスさんがまた教えてくれた

重たい手榴弾でも何十メートルも飛ばせるんじゃからあんな軽い玉っころならそんなもんじゃろうな

「次は懸垂の回数を数えますよ」

立派な口髭のハゲた大男のおっちゃんが担当じゃな

「何分制限ですか?」

ワシは担当のおっちゃんに問う

「やれるところまでやって貰うよ」

担当がそう答えるので

「じゃあ止めておきます、ぼく何時間でも出来るので」

とだけ答える

「ぐぬっ、君の瞬発的な身体能力が高いのは理解したけどこれは持久力のテストで…」

担当は尚も食い下がる

そこにワシは違和感を感じた

ガイダンスさん、この人誰かのぅ?

『検索の結果、彼はハカリマス45歳独身、彼女いない歴=年齢、体育教師であり体力の無い生徒に無理な運動をさせるのが生き甲斐の様な人物でありメイス公爵と繋がりのある神官です』

後半久しぶりに聞いた名前が出てきたが大丈夫なのかのぅ

「解りました、そこまで言われるのでしたらお付き合いしましょう」

ワシはそう言うと懸垂を始める

普通の子なら数回やれば落っこちるところじゃろうがこの程度何の事もない

『注!鉄棒から電流が流れます、お気をつけてください』

ガイダンスさんが警告を発する

この男、そこまでするか?

大方ワシに恥をかかせるなりして公爵のご機嫌取りでもしたいのじゃろうが

ワシは電流が流れる前に片手で懸垂を続ける

電流が流れなければどうという事もないからのぅ

ガイダンスさん、カラクリを調べて貰えますかのぅ

『鉄棒の構造を確認します…魔道具が組み込まれている様です』

ガイダンスさんが教えてくれる

証拠を残すとは愚かな男じゃ

ワシは鉄棒から飛び降りる

「口程にもない、もう降参で…」

そこまで言った男のツラをおもいきり殴り付ける

綺麗にすっ飛んでく男を見た周囲が騒然とする中でワシは鉄棒に取り付けてあった魔道具を回収する

「この男鉄棒に危険な細工をしていました、捕らえて尋問してください」

ワシは駆け寄って来た別の担当官に魔道具を渡して告げる

こんなところにまで彼の手が届いておるとは意外じゃったのぅ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ