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じじいとメイスイ再び

眠りに着いたワシの目の前には湖か広がっていた

「カタナくん、ようこそ私の神域へ」

後ろから女性の声がする

「お久し振りです、メイスイ様」

ワシが話ながら振り替えるとそこには水の神メイスイ様が居た

「今日はカタナくんに渡したい物があって会いに来たんだよ」

そう言うと一枚の鏡を差し出す

「鏡…ですか?」

ワシは鏡を受け取りながら言う

「ふっふぅふう、この世界でも鏡は当然希少な道具ですがそれだけではありません」

指をビシッと突き立てねメイスイ様がどや顔になる

「なんと!私の居る(やしろ)の鏡を通して通話する事が可能なのですよ」

メイスイ様は言う

「それは便利ですのぅ、でもどうしてこれを?」

ワシは疑問をメイスイ様に投げ掛ける

「社のお礼です、先程ラゴウ村と連絡が取りたいと言っていましたので」

メイスイ様が笑顔で答える

「それに神は信者の信仰心がそのまま力になりますので通話の度に社に来て貰えると助かると言いますか…」

メイスイ様、本音が駄々漏れじゃぞ…

「とても助かります、ありがとうございます」

ワシは礼を言う

「構いませんよ、私とカタナくんの仲ですから」

どんな仲なのじゃろうか?

何にしろ助かるのぅ

「ただいきなり話したりすると皆さん混乱しますので手紙とかで連絡が出来るよとか言って上手く誤魔化しておいてくださいね」

メイスイ様は言う

まあ、尤もな話じゃ

「分かりしました、ありがとうございます」

ワシはメイスイ様に礼をする

「いやいや、礼がしたいのはこちらですよカタナくん、立派な社をありがとうね」

メイスイ様はそう言うとスッと消えていく

そしてワシの意識もそこで途絶えたのじゃった


翌日

ワシは朝のルーティーンの自己鍛練を行った

何時もと違うのはそこにバンゾーがおる事じゃ

「お前、何時もこんなに朝早くから鍛練してるのか?」

バンゾーが問う

「ええ、日課なので慣れました」

ワシはパーパスの剣で素振りしながら答える

「俺もお前みたいに剣を振りたいよ、それ貸してくれないか?」

バンゾーか剣を貸せと言う

「バンゾーくんの場合、まずは基礎体力を付けるところからだよ」

バンゾーには腕立て伏せや腹筋などの基礎をずっとやらせておる

親の仕事を手伝っていた様で、ある程度身体は出来てはおるが剣を振るにはまだ早い

「それにこの剣は普通の剣よりずっと重いですよ」

パーパスの剣は並みの剣より重量が重く造られておるのじゃ

これを振り回せるなら大抵の剣が振り回せるじゃろうな

「なのでバンゾーくんは基礎からコツコツやっていきましょう」

まあ、着いて来られるのならじゃが

ワシ、鬼師範らしいからのぅ

「それに人にはそれぞれ合った武器がありますし、基礎がこなせる様になったら一緒に武器を選びましょう」

ワシは笑顔で言うがバンゾー、さっきから静かじゃのぅ

もう限界かのぅ?

「んぐぬぬぬう」

唸り声を挙げながら筋トレを続けるバンゾー

「メニューもう少し簡単な物にしますか?」

ワシはバンゾーに問う

一応初日なので手加減しとるのじゃがのぅ

「これで…いい…」

負けず嫌いなのかバンゾーは苦しそうじゃが続ける

根性だけは一人前じゃのぅ

「とは言えそろそろ朝食の時間ですから切り上げましょうか」

ワシは今日の鍛練の終わりを告げる

「ふぅ~」

バンゾーは大の字の仰向けになる

「お疲れ様です」

ワシは濡れタオルをバンゾーに差し出す

「ごめんよ、一つ勘違いしてたよ」

バンゾーは力無くタオルを受け取り身体を拭き始める

「お前をただの天才だと思ってた、すげえ頑張ってたんだな」

バンゾーは照れ臭そうに言う

「ぼくの場合親に恵まれただけです」

ワシは謙遜のつもりで返す

言うてパーパスが何かしてくれた事は無いのじゃがのぅ

「俺の父ちゃんだって凄いんだぜ、スキル無くても強いんだから」

バンゾーは自慢げに語り出す

やはりこの世界、スキルより経験が物を言うのかも知れんのぅ

ワシはワシの考えの正しさを再確認するのじゃった

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