じじいの寮
夕方辺りにワシらは学校に帰った
各々か感想を口にするのじゃが、主に百貨店の話で持ちきりじゃった
ワシ個人としては図書館には明日にでも行きたいくらいなのじゃがのぅ
「みんな、お疲れえ」
スタンプ先生が教壇で挨拶をする
「さて、今日私に質問をしてくれた人を呼ぶからここに来たまえ」
スタンプ先生はそう言うと
ワシ、バンゾー、ナスビ、モブデス嬢を呼ぶ
「今日はとても良い行動をしたので四人にスタンプを押してあげましょう」
そう言うとワシらのおでこにスタンプを押す
『△注意:ステータスへの介入がありました、ブロックしますか?』
ガイダンスさんが警告をする
まあ、教師の行動をブロックすると後々面倒くさそうじゃから通しておいて欲しいのぅ
『確認しました、称号スタンプ○を獲得、ステータスに反映します』
ガイダンスさんが神のベールというワシのステータスを改竄しているスキルを更新してくれる
何か問題が起きそうなら教えてくれたらありがたいのぅ
『了解しました』
そう言うとガイダンスさんの気配が消える
おでこにスタンプを押された生徒達はそれぞれのおでこを確認するが特に何も残ってはいなかった
「安心してください跡は残りませんから、このスタンプの使い方は明日改めて教えますので、それでは咳に戻ってください」
スタンプ先生はそう言うとワシらを席に戻す
スタンプを押すからスタンプ
本当にメイスイ様の名付けはいい加減というか運命を感じると言うか…
その後ワシらは食堂で夕飯となる
メニューはベーコンのシチュー、蒸かし芋、硬いチーズ、干し葡萄
本当に実家の様な安定感じゃのぅ
とは言え肉が出るだけ大した物じゃな
ソーディアスの貴族は華美な贅沢を好まないのでワシの家でも肉なんぞ週に一、二度じゃったからのぅ
その後何事も無く食事が済みワシは食器を戻す
心なしか食器を返しに来る生徒が増えた気もするのぅ
冒険者志望が多いのかも知れん
そしてワシらは寮に行く
そこは最早マンモス団地じゃった
そりゃ数万人が住むのじゃからそうなるかのぅ
何をするにしても規模が大きい学園じゃ
そして部屋割り表が配られる
十畳一間風呂トイレ共同で一部屋に二人で生活するらしいのぅ
ワシは…
二十畳風呂トイレ付き一人部屋
まあ、ワシは王位継承候補じゃから他の生徒と同じとは流石にならんのかも知れんのぅ
部屋ではなく離れの平屋にワシはたどり着く
家具は一通り揃っては居る様じゃ
ワシはラゴウ村の代官職も兼任するちびっこなので事務仕事もここでやる事になりそうじゃ
ってどんなちびっこなのじゃろうかのぅと今更ながら思うわい
ラゴウ村と連絡を取る手段も考えんといかんのぅ
ワシが情報を集めるだけなら風の知らせのスキルを使うだけで良いのじゃが、一方通行では埒が開かんからのぅ
何かこう、水晶玉で通信とか何か無いかのぅ
「こんな時、ハモンさんのところの密偵さんみたいな人が居れば便利なのですが」
つい愚痴も漏れる
ワシの手駒と言えば一騎当千のオニと職人集団と裏社会と繋がってる輩じゃからのぅ
そんなちびっこ居ない?
ご尤も
取り敢えず明日以降の事は明日のワシに頑張って貰うしか無いのかも知れんのぅ
ワシはそう思う事にして今日は就寝する事にした
布団に入るとワシはすぐに夢の世界に落ちていった
そしてそこは例によって神様の気配を感じるのじゃった




