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じじい食う

シスの強襲もあった物のその後は特に何もなく食事をする事が出来た

メニューは

青豆のサラダ

ナナシ村の芋のスープ

黒パン

牛乳

みかん

実家の様な安定感じゃな

透明なビンもみかんも異世界人がもたらしたとかで本当に昔の異世界人は世の中の為になっておった様じゃ

食べている子供を見ると一心不乱に食べる者、青豆に苦戦する者、牛乳に難色を示す者と様々じゃ

特に牛乳は割りと流通はしておるが庶民が簡単に口に出来る値段でも無いからのぅ

ワシは食えれば幸せなので何でも美味しく頂くのじゃが

「美味いか田舎者」

ワシのところにバンゾーが声を掛けてくる

「うん、どれも美味しいね」

ワシは笑顔でバンゾーに返す

「そうか、そのパン俺の父ちゃんが学園に卸してる麦で作ってるんだぜ」

バンゾーは自慢とも照れてるとも取れる何とも可愛らしい顔で教えてくれる

「この芋は僕の故郷で採れる物だから一緒だね」

ワシは笑顔でそう返す

ワシもなんやかんや野良仕事も手伝ったからのぅ

農家の苦労も分かる

「そう言えばナナシ村の出身って言ってたっけな」

素っ気なく答えてはおるが細かいところを覚えておる物じゃ

「そう言えばどうして戦士になりたいの?」

ワシはバンゾーに問うた

農家が嫌いという様には見えんからじゃ

「田舎者に言っても解らないよ…俺の村はな、ナナシ村とは違って危険な森が近くて魔獣や魔物が時々現れるんだよ、巡回の騎士様は確実に来てくれるとは限らないし冒険者なんて村の足下を見てくる様な連中ばかりだ」

なる程のぅ

「それでバンゾーくんがソイツらをやっつけたいんだね」

ワシは笑顔で返す

なんじゃ、滅茶苦茶いい子ではないか

「そうだよ、悪いか?」

バンゾーは少し不機嫌になる

「格好いいと思うよ」

ワシはバンゾーの言葉に対して真剣に答える

「はぅっ」

ワシらのやり取りを不安そうに遠くで見ていた副担任のマーベ先生が奇声を挙げる

「ぼくのお父さん凄い剣士なんだ、お父さんのやり方で良ければ一人で出来る修行の仕方教えるよ」

ワシはバンゾーに提案する

才が無かろうがちゃんと訓練をしたらゴブリンくらいなら勝てるじゃろう

「本当か!お前天才の嫌なヤツかと思ってたけどいい奴なんだな」

ワシの提案を聞いたバンゾーの機嫌が良くなる

一体ワシにどんなイメージを持っておったのかのぅ

「はいそこ、食事中は席を離れたりおしゃべりしないよ」

話が一区切り付いた辺りでスタンプ先生が声を掛けてくる

この男、ただ躾だと止めるのではなくちゃんとやり取りを確認した上で止めに来ておる

ただの物臭かと思ったら意外とやるもんじゃ

ワシはスタンプ先生の評価を上げる

「はぁい、じゃあなカタナ」

そう言うとバンゾーは席に戻る

田舎者から名前呼びに格上げして貰った様じゃ

「いいかいカタナくん、教えるのは構わないけど彼には戦士の才覚はない、彼が勘違いしない様にだけは気をつけてくれよ?」

スタンプ先生が優しく諭す

武器を持って気が大きくなって破滅するモンは何人も見てきておる

スタンプ先生の心配も解らんではない

「解りました先生」

ワシは笑顔でそう返す

とは言え精神修行は同年齢のワシでは無理じゃろう

誰か的確な人物も探さねばなるまい

弟子…とまではいかんが相変わらずワシはどこに行っても年齢不相応な事をさせられるのじゃのぅ

ワシはこの世界の一番偉い神様の顔を思い浮かべながらそう思うのじゃった

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