じじいとホームルーム
略してHR
孫もひ孫もハンターランク言うとったのぅ
身体測定が終わり教室に入る
何せソーディアス全土から同じ歳の子供を集めるので尋常ではない生徒数になっておる
学校と言うよりは一つの都市じゃな
一学年でも千人近い人数が居て1クラスに50人くらいの児童がおる
「元気なのは結構だけど先生の話聞いてねぇ」
教壇に立つのは何時ぞや対応してくれたスタンプ先生じゃ
「私が君達の先生になるスタンプだよ、よろしくね君達」
騒いで聞いていない子供が多い中スタンプは笑顔で挨拶をする
「よろしくお願いいたしますスタンプ先生」
一人の生徒が分厚いメガネをクイっとさせ挨拶をする
なんと言うか典型的な優等生タイプじゃのぅ
「よろしくね、マナビスくん」
それにスタンプは笑顔で返す
成る程、彼はナスビくんか
「君達も、もう少しだけお行儀よくしてね」
スタンプはそう言うと騒ぐ生徒の目の前に小さな雷を出現させ弾けさせる
騒いでいない生徒には発生させとらんところを見るに大したコントロールじゃのぅ
『今の魔法は雷撃系の魔法で静電気の様に少し痛い程度の物ですがこれだけの数をコントロール可能なのは上位者だと考えられます』
ガイダンスさんが教えてくれる
魔法使いなのかのぅ
そう言えばレバニラくんとは別のクラスになってしもうた
寂しいのぅ
「スタンプ先生、あまり体罰は宜しくありませんよ」
教壇の脇に控えていた女性がスタンプに釘を刺す
50人からの子供の世話じゃ、副担任くらいいるじゃろうな
「私はこのクラスの副担任を勤めさせて頂きますマーベと申します、生徒の皆さん、よろしくお願いいたします」
赤みを帯びた褐色の長い髪にモノクルという、スタンプ先生とは似ても似つかない仕事が出来そうな先生じゃな
ああいうタイプこそ怒らせたら怖そうじゃ
「今日はね、自己紹介とか施設の見学とか、そういうのをやるからね、じゃあみんな自己紹介をしようか」
スタンプは楽しそうに言う
「じゃあ、さっき私に挨拶を返してくれたマナビスくんから始めようか」
スタンプがナスビくんを指名する
「ご指名と在らば喜んで」
そう言うとナスビくんはスッと立ち上がる
「ぼくの名前はマナビス・マクベス、マクベス家の次期当主として恥じぬ様に勤めさせて頂きます」
そう言うとナスビくんは仰々しく一礼する
マクベス…見覚えのある名じゃのぅ
『記憶より検索、アッシェ・メモに名を連ねる伯爵家の子息と推測されます』
ガイダンスさんが益々便利になっていくのぅ
それにしても一大スキャンダル絡みの子か…
どうした物やら
悩んでいると順番がワシの番になる
「私の名はカタナです、世間知らずの田舎者ですがよろしくお願いします」
ワシはそう言ってぷりちー120点の笑顔で笑う
「はぅっ!」
それを見て一番大きな反応をしたのは何故かマーベじゃった
「ケッ、田舎者とか」
遠くから聞こえる声をワシは聞き逃さなかった
ぷりちーイヤーは地獄耳なのじゃ
ワシは瞬時に声の主のところに駆け寄る
それを見て回りが騒然とする中ワシはその小僧の手を取る
「そうなんだ、ナナシ村がまだ田舎だった頃に生まれたから都会の事とかよく解らないんだ、よろしくねバンゾーくん」
悩みながらもワシは自己紹介をちゃんと聞いておった
この斜に構えた子の自己紹介も例外ではない
バンゾー
名字が無いので平民なのじゃろう
兎に角何かにイライラしてる印象じゃ
「う…うるせえ、近付くな」
口では拒絶する物の手は離さず顔は照れておる
なんだなんだ子供じゃのぅ
「ばいばーい、またねえ」
ワシはそう言って席に戻るのじゃった




