表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
104/170

じじい小学生になる

それから数ヶ月

公爵絡みのスキャンダルは公爵の力を削ぐ為に彼の腹心やパトロンから潰していくという方向らしく暫く時間が掛かりそうという事でワシは特に何もする事もなく穏やかに過ごした

「ごめんなさいねカタナ、本当はお姉ちゃんみたいに入学式に一緒に行きたかったのに…」

お腹が大分大きくなった母ママンサが申し訳無さそうに言う

「弟か妹が元気に生まれてきてくれたらぼくはそれが一番嬉しいですよ母上」

ワシはそう言ってママンサのお腹を撫でる

「ありがとう、愛しているわよカタナ」

ママンサはそう言うとワシを抱き締める

そう言えばあまりママンサとはちゃんと話をした事は無かった気がするのぅ

「ぼくも母上の事大好きです」

ワシはそう言ってぷりちーに笑う

それから数日後、ワシは再び学園を訪れた

今度はちゃんと生徒としてじゃ

幾つになっても新学期は緊張する物じゃのぅ

「よう、カタナくん」

後ろから聞きなれた声がする

「おはよう、レバニラくん」

同い年なのじゃから当然彼も今日からこの学園の生徒なのじゃろう

聞くところによるとレバニラくんも学科免除で一部高等部扱いらしいのぅ

まあ、大賢人マナ・ライの一番弟子を初等部で遊ばせておく訳にも行くまいが

「カタナくんに一つ謝りたい」

レバニラくんは真面目な顔で切り出す 「ぼくはずっと君の事が嫌いだった、剣の天才だしずっと成果を沢山あげていて羨ましかった…」

レバニラくんは続ける

「でも師匠の下で勉強して解ったよ、天才なんて居ないって、君が物凄く頑張ってたんだって、ぼくは君の頑張りを否定してたんだね、ごめんよ」

そう言うとレバニラくんはワシに頭を下げる

「頭を上げてください、レバニラくんは凄い子なんです、ぼくも沢山見習いたいと思っています」

ワシはそう言ってレバニラくんに手を差し出す

「これからも宜しくお願いしますね、レバニラくん」

ワシはぷりちーな笑顔で握手を求めた

「ライバだ、やっぱり君は好きになれないかもしれない」

そう言いながらレバニラくんは握手で返してくれたのじゃった


「凄い…可愛い…」

「何あの子達…」

その日学園の女子達は二人の新入生に注目しておった

一人は女の子と見間違えるくらい可愛らしい勇者パーティ最強の剣士にして辺境伯の子息、Cランクの魔獣を早くも単独撃破して見せた王位継承権三位の幼き英雄のワシ

もう一人はソーディアス事務方の至宝と呼ばれ子爵への出世も近いと目される王系貴族のハモン・コッパー・ナイフ男爵の子息にして勇者パーティ最強の魔道士、仙人の(もり)の長である大賢人マナ・ライが唯一弟子と認めた顔立ちの整った少年、レバニラくんことライバ・コッパー

立っとるだけで絵になると若い娘達がキャーキャー言っておる

「今年は豊作って聞いてたけど辺境の魔王に絡む子供が学園に来る様になるとは、時の流れを感じるね」

生徒会室と書かれた一室で少年が呟く

「学科免除…それは兎も角として一部高等部扱いは私達ナメられてるんじゃ無いかしらね?」

別の少女が少年に語り掛ける

「下らねぇ、ナメるの舐められないの」

更に別の少年の言葉が少女の言葉を否定する

「まあいいさ、それが化けの皮なら直ぐに剥けるさ」最初に呟いた少年が二人の言葉を制する様に笑いながら言うのじゃった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ