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30話

今回からシリアスになります。

シリアス分に欠けるというご指摘があり、反省はしています。

が、後悔はありません。


お気に入り登録者が1100人を超えました。

昨日から800人増です。驚きです。これからもよろしくお願いします。


引き続き30話をお楽しみください。

 気絶から覚醒し、家に戻って皆で食事をとる。

 父さんも戻ってきて、楽しそうだった。いきなり人が増えたしな。

 アイラとアイビスが大きい、デレッデレだ。気持ちは分かるけどさー。


 食べ終わり、寝室に皆で戻ったところで作戦会議だ。



 「このあとバードン男爵を暗殺しに行く。」


 3人とも頷く。


 「バードン男爵は貴族街の一角にいるはずだ。そうだよな、アイビス?」


 「ええ、無駄にでかい屋敷ばかりがある場所ね?」


 当たりのようだ。


 「今回は俺とアイビスだけで行く。ノールとアイラは留守番だ。」


 2人が抗議する。


 「俺も行くよ。アイビスのことなんでしょ!」

 「私も行きたいです!」


 2人とも優しいな。ノールはそれだけじゃないか。


 「いや、ダメだ。お前たちの戦闘力はずば抜けてるが、隠密行動には疑問符が出る。

 この暗殺は失敗できない。『隠密』と『暗殺術』をもつ俺とアイビスが適任だ。

 作戦会議とは言ったが異論は受け付けない。」


 「なんだよ、もう」

 「……」


 2人ともふてくされている。


 「悪いな。手を下すのは俺だ。アイビスはただの案内人だから、心配しなくていい。」


 「いや、アイビスも心配だけどさ。ボスは大丈夫なのかよ。」

 「そうですよ。アイビスちゃんより弱いんですから。」


 ……傷ついた。事実だけどさ。

 そう言われると不安になる。

 敵を知れば百戦危うからず、だ。


 「……アイビス、男爵は『スキル持ち』か?」


 「『剣術』を持っているそうよ。レベルは知らないわ。」


 できれば奪いたいな。いや、暗殺が最優先だ。


 「屋敷に『隠密』や『索敵』を持ってる奴はいるか?」


 「私の知る限りそんな人はいないはずよ。」


 よし。こっちが有利だ。

 これで成功率が跳ね上がった。


 「だそうだ。これで俺の『隠密』やアイビスの『暗殺術』を見破れるやつはそうはいない。」


 「「……」」


 まだ納得しないのか。


 「大丈夫だ。戦いにはならない。こっちの一方的な「殺し」だ。

 だが、万が一ということもある。2日たっても戻ってこなければ、二人で帰れ。」


 ヨルムン○○ドで言ってた。


 「「……」」


 ダメだ。顔が怒ってる。

 今まで俺に対して怒ったことなんてなかったのに。

 そんなに譲れないのか・・・・・・。


 「ネクロ、無理よ。諦めなさい。二人は連れて行くしかないわ。

 勝手な行動を起こされて困るのはあなたよ。」


 確かに、その通りだ。

 2人を安全な場所に置いておきたかったがしょうがない。


 「……わかった。ただし、屋敷内部までは侵入させない。周辺を警戒してもらうだけだ。

 これで納得しないなら実力行使で行く。」


 部屋の空気が張り詰める。一触即発とは当にこのことだ。


 「「「「……」」」」


 一分は黙り、睨み続けている。めっちゃ怖い。戦ったら負けるの俺なんだけど。

 ようやく二人が折れてくれた。


 「……わかったよ」

 「……わかりました」 


 よかった。死なずに済んだ。


 「作戦は4人で貴族街まで移動した後、ノールとアイラは屋敷周辺を警戒。勝手に中に入るなよ。

 俺とアイビスは屋敷に侵入して、俺が男爵を殺害。殺害後は部屋を燃やし、速やかに脱出。

 2人と合流して家に帰る。」


 「燃やす必要なんてあるのか?」


 まぁ、できれば俺だってやりたくない。


 「なにかしら失敗して俺がやったことがばれたら困る。

 何か証拠が残っても燃やせば大丈夫だろう。

 それで、他の男爵一族が死んでも同情はしない。

 アイビスをこんな目にあわせたんだ。相応の報いだろ?」


 使用人とかには悪いが、運がなかったと思ってくれ。

 一室を焼くだけだし、そこまで被害は出ないと思うけど。


 「他の奴にはできるだけ被害は出さないが、俺たちの安全が最優先である事だけは頭に入れておけ。」


 「「「了解」」」


 よし。


 「作戦は夜明け前に行う。体調を万全にしておくためにも今から少し寝るか。」


 みんなで一緒に寝よう。みんなというところがポイント!


 「ちょっと待ちなさい。私たちはどこで寝ればいいの?」


 アイビスよ。何を言ってるのか分からないな!


 「ここで寝ればいいだろう?なぁ、ノール?」


 乗ってこい!


 「……!ああ!今までボスと一緒に寝てたんだ。問題ねーよ。」


 気づいたか。賢い子は好きだぞう。


 「で、でも……」


 戸惑ってんのか。


 「移動中でも一緒に寝てたんだ。一人だけ違う場所に寝るのはさびしいよな?アイラ。」


 「そ、そうよ。アイビスちゃん。お兄ちゃんと一緒に寝ましょ!」


 「……ノールとアイラがそういうなら。」


 ……おれは?


 「ま、いいか。さっさと寝るぞ。」


 「……待ちなさい。一つのベットで4人寝るつもり?」


 「布団なんてもんはない。馬車に全部おいてきたしな。何か問題あるか?」


 「~~~!ないわよ!」


 そういっていの一番にベットに入って、あっという間に寝てしまった。


 アイラ、ノールの順番で入り、俺が一番端っこで寝ることになった。

 ……俺の部屋なのに。

 ノールの奴へたれたな。2番目に入ってアイビスとくっつけばよかったのに。




 ベットに潜り込み、軽く目を閉じて考える。

 小さい子供をひどい目にあわせている奴に、同情する余地なんてないはずだ。

 俺は正しいことをしている。

 


 そのはずだ。

最後まで読んでいただいて、ありがうございます。

評価や感想をいただけると、一段と頑張れます。

ただし、酷評されると落ち込みます。

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