20話
「第1回迷宮反省会~。ぱちぱち~」
パチパチ
「「……」」
そんな目で見ないで。
真面目な顔を作る。
「真面目な話、今日みたいにみんな慌てたら、いつか死ぬ。
何が悪かったのか、どうすればよかったのか、これからどうするのかを話し合う。」
「……うん」
「……そうですね」
それなりに思うところはあるだろう。
「それじゃあ、ノール、アイラ。初めて『スキル持ち』と戦ってどう思った?」
ノールから喋る。
「滅茶苦茶強かった。同じ種類の魔物とは思えなかった。
硬すぎて短絡的な攻撃に走ったのは痛かった。」
次はアイラだ。
「まさか、私の矢が避けられるとは思ってませんでした。
お兄ちゃんが過信するなという意味が、今になってわかります。」
やっぱり、避けられるとは思ってなかったか。
「そうだな。認識が甘かった。二人ともスキルが強すぎて、いままで苦戦したことがなかっただろう?」
コクリとうなずく。
「とはいえ、俺も悪いところはあった。
スキルを奪うことに固執するあまり、二人を危険な目にあわせた。
すまない。」
頭を下げる。これについては本当に悪いと思ってる。
最初からエクスプロージョンを使っておけば良かった。
「しょうがないよ。『スナッチ』を使いたい気持ちは俺もわかるし。」
「そうですよ。そんなことは思わなくていいんです。
元々、私たちはお兄ちゃんの奴隷になるはずだったんだから。」
いい子たちだ。俺にはもったいない。
「でも、分かったこともある。
『スキル持ち』は強い。だからこそ、殺す気でやっても、『スナッチ』を使う機会は減らんだろう。」
「だよな。あの爆発するやつをあんだけ受けて、体が残ってたもん。
コボルトなんて、一発で上半身消し飛んでたぜ?」
「目も片方だけ残せば、『スナッチ』は使えますよね?
これからは、優先的に片目を潰して、接近戦を有利にしましょう。」
「そうだな。戦術面はもういいだろう。また問題が出ればその都度話し合う。」
「「はーい」」
「次は装備の話だ。」
これも大きな問題だ。
「ノール。中古の剣を使った感じどうだ?
今日は慌てていたが、冷静になれば、今日のポイズンスパイダーを傷つけれたか?」
「とてもじゃないけど無理だね。
ほとんど叩いてる感じしかなかった。
ボスの『強化』を使えば話は変わるけど、その時は剣が折れるよ。」
「切れ味のいい新品の剣買うか。
アイラは大丈夫か?今の弓でやりにくいことはあるか?」
「私は大丈夫です。わがまま言うなら頑丈な物が欲しいくらいです。
過信はしてませんよ、おにいちゃん。
『弓の加護』は弓による攻撃力を底上げします。
実際、ポイズンスパイダーの脚を破壊してます。」
そういや、そうだったな。
もしかして、攻撃力は俺たちの中で最強か?
「とりあえず、ノールの武器を最優先で買う。
今回の戦いでもノールが機能すればかなり楽になっていたはずだ。」
「悪いね。ボスよりいい武器使っちゃって。」
「気にすんな。ノールの『双剣術』は本来強力なスキルだ。
今回は武器の性能が悪かったのが、大きな原因だ。」
アイラが横でニコニコしてる。なんだ?
「どうした?」
「ん?なんかね?いいなーって」
なんとなく分かる気がする。
名前:ネクロ
歳 :18
性別:男
レベル:18
スキル:スナッチLv4↑(1)
強化Lv10
火炎魔法Lv18
剣術Lv22
解析Lv18
体術Lv18
生命力Lv5
索敵Lv13
隠密Lv12
毒耐性Lv10(NEW)
名前:ノール
歳:13
性別:男
レベル:11↑(1)
スキル:双剣術Lv17
名前:アイラ
歳:13
性別:女
レベル:10↑(1)
スキル:弓の加護Lv16
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