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12話

 そろそろ南門につくところで、ステータスを見てないことに気付いた。


 名前:ネクロ

 歳 :18

 性別:男

レベル:17↑(1)

スキル:スナッチLv3

    強化Lv9

    火炎魔法Lv17

    剣術Lv22↑(2)

    解析Lv17

    体術Lv18


 ……レベルが上がってる。模擬戦の時に上がった可能性もあるが、サウロが死んだ可能性もあるな。

 可能性の話だ。気にしてもしょうがない。


 それよりも、予想通り『剣術』が2も上がってる。『スナッチ』で奪ったスキルは、ある程度の経験値を奪うと考えていいか。同じスキルを奪っても意味ないかもと思ったけど、杞憂だったな。


 歩いていくにつれて、人が多くなってくる。馬車も人も多い。さすがに、出入口なだけある。

 この中から一人だけ探すのは難しそうだ。

 

 ザックさんの特徴はおばちゃんより、横幅がでかいんだったな。

 おばちゃんよりか……。相当でかいな。



 あたりを見回す。この時代あまり太っている人はいない。食うだけで精一杯という人も多い。

 ……いた。

 多分あの人だな。分かりやすい。特徴少ないな、とか思ってたけど、これだけで十分だ。

 

 ゆっくり歩いて近づく。

 「すいません。ザックさんですか?」

 「そうだが、君は?」


 「ネクロと言います。取り敢えずこの手紙を読んでいただきたい。」

 そう言って、おばちゃんが書いてくれた手紙を渡す。


 「ふむ、カイラさんからか。……なるほど。それで、頼みというのは何かね?」

 おばちゃんはそこまでしか書かなかったか。

 それでも十分だ。おばちゃん、カイラって名前なのか。


 「南の町まで行きたいのですが、移動手段を用意していなかったんです。

 それで、カイラさんにザックさんのことを教えてもらって。

 南の町まで同行させてもらえませんか?」


 「それはいいけど。ちょっと問題が発生しててな。」


 「なんですか?」


 「騎士団の護衛が来ないんだ。この街道は比較的安全だからそこまで必要ではないんだけど。」


 「騎士団の護衛は絶対に必要なんですか?」


 「いや、必ずしもそうではない。

 それでも『スキル持ち』の護衛がいれば道中の安全は保障されたものになる。」


 ていうことは、雇った護衛は『スキル無し』か。まあ、それが普通だ。

 しかし、それなら都合がいいな。卒業生の肩書を使うか。


 「じゃあ、ちょうどいいです。俺は今日騎士学校を卒業しました。

 義勇兵になるのに南へ行きたかったんです。もちろん、『スキル持ち』です。」


 「おお!ほんとかね!頼むよ。どうしようかと迷ってたんだ。」


 「わかりました。護衛頑張りますよ。」

 よし。足を手に入れた。



 

 「これが、私の馬車だ。ネクロ君だっけ?君も乗ってくれ。」

 結構大きいな。体格に見合ってる。稼いでるな。


 「わかりました。」

 食料品は積んでないか。腐っちゃうか。

 日用品が多いな。薄利多売かな?


 「あれ?あの包丁……」

 どっかで見たな。


 「お目が高いね。あの包丁にはいつも助けられてるよ。

 町の外に持ち出しても、あっという間に売れるからね。すでに、ブランド化してるよ。」


 やっぱり、父さんのか。


 「それよりも、早く行こうか。予定より遅れてる。」

 え?他の護衛は?



 「あの……ほかの護衛の方は?」


 「いないよ。最初から騎士団をあてにしてたから。

 それに、いつも魔物が現れれば私も戦う。」


 マジで?戦えんの?



 『解析』


名前:ザック

 歳 :38

 性別:男

レベル:14

スキル:なし


 確かにレベルは少しあるな。全く戦わない人は、Lv1らしいし。

 なんとかなるか。


 「心配しなくても大丈夫だ。魔物はあまり出ないし、出てもゴブリンかコボルトだ。」


 コボルトか。ゴブリンと同じく適正はレベル10。今の俺なら大丈夫だ。


 「そうですね。それくらいならなんとかなります。」


 「そうだろう?じゃ、出発だ。」


 義勇兵への第一歩だ。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

評価してくださると、一段と頑張れます。

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