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第五話 最弱トカゲに転生した俺、進化する

「やっただ! プランCかっこいいだ!」

「全くきもが冷えたわ」

「勝てばよかろうなのだ!」


 レンカちゃんはバシバシとトカゲ型の尻尾で俺の顔を叩いてくる。

 あ、やめて。HPまだ少ないんだよ。

 洞窟の中には感電してビクビク痙攣してる悪徳ハンターたちがいっぱいいる。


 岩肌から噴き出した霧は晴れてきた。

 まだ少し足元がびりびりするな。


「それにしても、雷属性のランプで感電させるなんて何時いつから考えてたの?」

「洞窟を見まわして使える物がないか、考えたときに、あのランプと水漏れが見つかったからな。濡らしてからの電撃は基本戦術だぞ」

「オラはガランの戦いぶりを見て尊敬しただ」

「いや、思った以上にアグリーサラマンダーが強くてきつかったよ」


 本当に強かったな。技が一々大振りだったから、きんちょうかんの特性で全部(かわ)せると思ったけどビッグボムはきつかった。


 スラモンがバブルバリアを張ってくれなかったら石板になってた。

 なんたって、HP10だからな!


 そんなことを三匹で話していると俺の体が光りだす。

 これは……まさか!


「ガランの進化ね!」

「アグリーサラマンダーの経験値が入っただ!」

「進化先はランダムだからなあ。何になることやら」


 グレーコモドンの進化先は三つある。

 マッドコモドか、ホーリーコモドか、カオスコモドだ。

 マッドコモドは土タイプの技を使えるようになる。


 地味に思えるが、かなり強い。土タイプは水タイプや木タイプ、とうタイプに弱いが、火タイプや土タイプに強くなる。雷は無効になるのがいいよな。


 闘タイプは格闘技を覚えるエルモンのタイプの事だ。


 ただ最初に覚える技があれなんだよなあ。


 ホーリーコモドはレンカちゃんと同じだ。光タイプで闘タイプ、悪タイプ、龍タイプに強い。エルモンバトルでかなり重宝されるタイプだな。


 弱点は闇、神、鋼タイプ。この三タイプは稀少なエルモンなので、あまりいない。

 回復技を覚えることで、回復しながら優秀なタイプでタンクもできる。

 正直言うと一番好きなのはホーリーコモドだ。


 カオスコモドは闇タイプのトカゲ型エルモンだ。

 弱点は光、神、妖精タイプ。この三タイプも稀少だ。

 悪、闘、無タイプに耐性を持つ。


 無タイプのエルモンは結構いるのでそれをいま一つにできるのはかなり強いぞ。

 この三つの進化ならカオスコモドになりたいなあ。

 エルモン世界の神様! 頼む、カオスコモドにしてくれ!


『アグリーサラマンダーとの戦闘で経験値を得たことで、グレーコモドンから進化します』

「頼む! カオスコモドになりたい!」


 俺の体は脱皮していく。鱗が生え変わり、周囲の地面と混ざり合う。

 あ、この進化方法は……。

 俺の体は体長一メートル五十センチから一メートル八十センチになり、二足歩行になっていく。


 ま、まずい。このフォルムはま、ままま。


『グレーコモドンのガランはマッドコモドに進化した!』

「まじかああああ!」

「え、どうしたの?」

「オラと同じ土タイプだなあ!」


 クソ、前世のランクバトルでも急所や状態異常を良く引いていたから、こうなるかもと思っていた。やっぱりマッドコモドかあ。


「いや、まだ覚える技で化ける可能性はある! ステータスオープン!」



 名前:ガラン

 種族:マッドコモド

 レベル:十

 

 ステータス


 HP:30

 攻撃:100

 防御:90

 魔攻:20

 魔防:40

 素早さ:120


 特性:きんちょうかん。

(相手の技や攻撃タイミングをきんちょうかんにより見切れる能力だ! 周囲の視線や気配察知もできるぞ!)


 技:体当たり

 技:目つぶし(相手の目に砂をかけて目つぶしするぞ。相手の技の命中率を下げる)



「のおおおおおおお!」

「な、何? どうしたの!」

「どんな技を覚えただ?」

「目、目つぶし」

『……』


 俺の一言にレンカちゃんとマモンが沈黙する。

 何だよ! 一言言えよ!

 ちなみに覚える技は三つ候補があったんだ。


 【ヘビーテール】(攻撃技):強力な尻尾の一撃。

 【ポイズンファング】(攻撃技):毒の牙でダメージ+毒。

【目つぶし】 (変化技)


 何で知ってるかって? エルモンのゲームをやりこんだ対戦廃人の知識を舐めるでない。マッドコモドの技の中で一番欲しかったのはポイズンファングだ。

 やっぱり毒を相手にかけて、HPを削れるのはでかいからな。


「ガラン、元気出して。私が回復して、体当たりと目つぶしで相手のエルモンに嫌がらせすればいいのよ」

「オラが盾になるだ」

「ううう。ありがどう……」


 俺は年甲斐としがいもなく、涙を流していた。

 だが俺は目つぶしがここまで強い変化技であることを知らなかったんだ。

 後に目つぶしにここまで感謝することになるとは思わなかった。


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