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何度洛陽を迎えても  作者: 赤羽テイト
第1章 邂逅と契約
24/31

第24話 ★(挿絵有り)

 俺達は湧き部屋に出現しているであろう宝箱を全員で確認しに行った。

 湧き部屋に戻るとスケルトンはもう居なくなっており、部屋の中心に木枠の箱がぽつんと置かれていた。


「これが宝箱なんだ、初めて見たー!」


「あっ、ちょっ! レインさん! 念のため本当に沸かないか確認してからじゃないと危ないよ!」


 湧き部屋にスケルトンが居ないのを確認するや否や、レインが宝箱目掛けて駆け出す。


「ヘーキヘーキ! ほら、宝箱の前まで来たけど出て来ないじゃん!」


 俺とロキは念の為本当に沸かないか警戒した後、リビアと共に宝箱の前にいるレインのもとへと向かう。


「全く……レイン、テイトさんの言う通りちゃんと警戒しておけ。普段からダンジョンでトラップに引っかかってるのに何も学んでないのか?」


「うっ、ロキ言い方が辛辣じゃない?」


「テイト、わたし宝箱開けたい。ダメ?」


 そういうリビアはご飯を食べる時以外では珍しい、非常にキラキラとした瞳を俺に向けている。


 通常ダンジョン内に出現している宝箱は、錠があり特定の魔物を倒す事で手に入る鍵を使用するか、鍵開けの技術が必要になってくる。


 また宝箱にトラップがし欠片られている場合があり、近づく時と開錠の際には注意が必要だ。


 ただ今回の宝箱は湧き部屋で全滅させた事で出現したものなので、宝箱に鍵がかかっておらずトラップなどの類も無いのは確定しているので、宝箱を開けるワクワク感を味わってもらおう。


「わかった、開けてもいいよ」


「あ、じゃあレインと一緒に開けようよ!」


「ん、いいよ」


 リビアとレインが宝箱の前に向かい、タイミングを合わせて蓋を持ち上げる。


「いくよー! せーのっ!」


「んっ!」


「これは……アクセサリー?」


 開いた宝箱の中身を二人が覗き込んだ後、レインが中に合ったものを取り出した。


「ん、アミュレット?」


「そうみたいだね。レイン、僕は鑑定魔術を使えるから少し僕に貸してくれ」


「そうだった! よろしく!」


 ロキがレインからアミュレットを受け取り、目を閉じた状態で魔力を熾し魔術を発動した。


 ロキは少しの間目を閉じていたが、眼を開いたのでどうやら結果が分かったようだ。


「これは対象者が受けた致命傷となりうる一撃を、種類を問わず一度だけアミュレットが肩代わりしてくれる効果があるね」


「お、アミュレットの中でも中々の当たりを引いたみたいだな」


 アミュレットには物理攻撃のみ防ぐ物、魔法のみ防ぐ物など特定の攻撃しか防げない物もあれば、今回のようにどんな攻撃でも防げる物もある。


 また今回は一度しか防ぐことが出来ないようだが物によっては、アミュレットを構成する貴金属や宝石の数、または込められた魔力量で複数回防げる物もある。


 値段については勿論防げる種類を問わない物が高くなり、また回数が多いほど倍々に値段が上がっていく。


 今回出たアミュレットなら、平均的なDランク冒険者の半年分の稼ぎくらいになるだろう。


 そういうことも有りどうするか決めるのは、街に戻ってゆっくり決めた方がいいな。


「アミュレットは高いものだし街に戻ってから、どうするか話し合うでいい?」


「僕もその方がいいと思う。今日は特にテイトさんとリビアさんが疲れてると思うから、早く街に戻った方がいいと思うしね」


「レインも今日は疲れちゃったから、宿に帰ってゆっくりしたい!」


「わたしもテイトの意見に従う」


「分かった。それじゃあ今日はもう宝箱の中身も回収したことだし、もう一度セーフエリアで休憩してから街へ戻ろう」


 その後休憩を行った後は、何事もなく無事に街に帰ることが出来た。


「それじゃあ俺はリビアを病院に連れていくよ。今からいけば晩御飯は一緒に食べられると思う」


「了解した。いつものお店に十八時頃着くようにしているよ」


「わかった。遅れそうなら携帯に連絡するからトークのID交換しよう」


 トークとは携帯にインストールできるアプリの事で、無料で電話やメッセージのやり取りができる。


「あ、レインも交換したい! リビアちゃんも交換しよ?」


「わたし携帯もってないよ」


「えっ!? ほんとに?」


 その発言にレインだけでなく俺とロキも驚く。


「ん、存在は知っている。わたしの産まれた国では、電波を妨害する魔物が結構いて携帯は使い物にならなくて、固定電話しか使われていない」


「あぁ、なるほど。それじゃあ明日は念のため休養日にしようと思っているから、明日買いに行こうか」


「いいの? テイトの連絡先知れるのうれしい」


「リビアちゃん! レインと交換できるのも嬉しいよね!?」


「んー…………嬉しい?」


「どうしてそんな悩んだの!? そして疑問形ー!?」


 そうして俺達はアプリのIDを交換した後、一旦分かれてリビアと共に病院へ向かうのだった。



>>>>>



「リビアさんは入院ですね」


「「えっ」」


 俺も脚を負傷していたので、念のため診察を受ける事にした。


 そして各々診察室へと通され問診の後、リビアについて話があると言われ診察室に二人呼ばれそう告げられた。


「そんなにまずい状態なんですか?」


「いえ、それを調べるための入院です。応答や身体の動作に問題ないため大丈夫かと思いますが、今日明日入院していただきレントゲン検査など精密検査を行います」


「明日携帯買いに行く予定だったのに……」


「それは残念ですがポーションや回復魔術での治癒は、あくまで応急処置と考えてください。頭など複雑で重要な器官の損傷は、回復魔法でないと完全に治癒できませんので、念のために検査を行うのが無難ですよ」


「また今度一緒に買いに行こう。俺も心配だし今回は入院してほしい」


「ん……テイトがそういうならわかった」


「それでは手続きを行いますのでこちらに」


 そこで時間を確認すると十八時近くなっていたので、ロキとレインを含めたトークのグループ宛てに、リビアが今日明日入院する事と手続きで俺の店到着が遅れることを連絡する。


 すぐにレインから返信があったが、詳細は店についてから話す旨の返信をした。


 そうして色々と病院で手続きを行った後、リビアと分かれて病院を出た時には十九時を過ぎてしまった。


 俺は常時発動の訓練の為、軽く身体強化を発動して店までの道を駆ける。


「あれ? ……速くなってるな」


 その時想定よりも走る速度が身体強化の強化幅が上がっていることに気付いた。


 身体強化は筋トレのように、限界以上に使用することで大きく強化幅が延びることが知られている。

 なら常に限界以上に身体強化を行えば手っ取り早く強くなれそうだが、話はそう簡単ではない。


 限界以上に発動させるという事は身体にやはり大きな負担がかかることになる為、よほどの危険が迫っていない限り脳が無意識にリミッターを設けてしまう。


 その為上位冒険者など強化幅が大きい者たちは何度も死線を乗り越えたか、平時でも限界発動できる脳がぶっとんでいる者、産まれた時から強化幅が大きいギフテッドという事になる。


「それに魔力消費も軽くなっている……?」


 今日の戦闘で魔力が完全に空になったことから魔力の上限値と時間当たりの回復量が上昇しているようで、軽い身体強化であれば今までの八割程度程度の魔力消費となっている気がする。


 今の回復量であれば次からのダンジョンダイブで、魔力回復ポーションをあまり飲まなくてよくなるな。


 ポーション類は当日に何度も飲むと効果が薄くなる上に、非常にトイレが近くなるので何度も飲まなくてよくなるのは地味にうれしい。


 今日はいろいろと反省しなければならないことがあったし危険な一日だったが、その代わり得る者はあったようだ。


 俺は反省点と改善する方法を検討しながら店までの道を走った。

挿絵(By みてみん)

宝箱目線のイメージで挿絵描いてもらいました。

※ノベルAIにて作成した挿絵です。

※AIイラストの為毎回キャラの雰囲気は変わる可能性が有ります。



明日も22時頃に投稿予定です!

基本手動での投稿の為多少前後すると思います。


最新話投稿時は下記SNSで告知を行っていく予定なので、もしよければフォロー・登録をお願いします!


タイトルに★が付いているものは挿絵入れたので、良ければ読み返してみてね!


挿絵イラストの没だけど個人的に良かったイラストを、Twitterにて公開していますので良ければ見に来てください!


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