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 おお民よ、ユトダインの純朴なる民よ。戦禍の訪れが迫っている。青年は国家の前途に思いを馳せ、命と引き換えに誇り高き栄誉を求めて戦地に旅立つのだ。うら若き少女は青年の帰還を待ち望み、黄金色の小麦畑に身を沈め、人知れず涙を流す。果たして、王国の精神はいずこに……。


 おお民よ、ユトダインの神聖なる民よ。鉄器を手に取り、鉛の嵐を搔い潜り、勇猛果敢に突撃するケントゥリアよ。やがて草木は朽ち、人びとの営みは瓦礫の山に埋もれ、火の海に飛び込む兵士の他に、地獄の惨禍に留まる畜生の一匹も見られようか。崇高なる理想は打ち砕かれ、残るは虚無の連鎖のみ。果たして、王国の精神はいずこに……。


 おお民よ、ユトダインの哀れなる民よ。爆弾の絶えざる恐怖に身を震わせ、大いなる破壊に高揚せし我が民よ。じき戦争は終わる。再生の時、諸君らは何を思うのか。嗚呼偉大なる祖国の創造主よ、どうか我国を見捨てたもうな。他力本願神頼み、小市民の無力を嘆き、その果てに待ち受けるは永久に続く日常のみ。果たして、王国の精神はいずこに……。

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