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生者か死者か  作者: 近道メトロ
第二章:街へ
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勇者の接近

ずいぶんと遅くなりましたがまだ続きます。


 まあこの世界の知識が乏しいおれではそんなことを考えても答えが出ることは無いだろう、そう考えを改めチェスを終わらせた。

 ふと窓の方に目をやると外はもう暗くなっており街灯が灯っていた。


「べべが戻ってないし寝室はまだかな」


 部屋の明かりをつけてざっと周りを見る。

 畳まれてジェスロ達に縛られた段ボール、防具屋から貰った金属ケースに入った武器と道具類。べべが用意した場所通りの家具。

 そして窓の外から此方を見ているジャック。


「ヒョエ!?」

「密偵から緊急の知らせが入った」


 驚いて瞬きしている内にさも当然の様に家のソファーに座っている。窓は開いてなかったしドアはジェスロ達が閉めているのを確認した。


「どうやって中に?」

「暗い道を行くものは皆使える技だ、お前にも後々覚えてもらう、しかし今はこちらの話の方が重大だ」


 ジャックは深刻な表情で話し始める。


「王国首都パールバティで勇者が召喚された、かなりの手練れで既に王城に紛れ込ませた密偵の半分は始末された」

「召喚されたのはいつ頃なんですか?」

「お前の前任者を殺す一月前だったそうだが。密偵の動きが阻害されているせいで情報が古い、もしかすると首都の密偵は全滅しているかもしれない」


 思っていたよりも深刻だった、俺は事故のせいで能力の大半を失っていたが、その勇者とやらは完全な状態で召喚されたようだ。羨ましいことこの上ない。


「勇者が此方に来るとしたら狙いはお前になる」

「えっ!?」

「勇者自体には此方に用は無いだろうが前任者の父親が頼めばお前を探しに来るかも知れん、そうしたら俺からの支援を受けるのはほぼ無理だ、俺だけでは勇者に対抗する手段がほぼない」

「そうですか……ん?」


 そういえば今まではずっと言われた通りにやって来たが、ジャックと手を組み続ける理由もない、父親がどんな人間かは分からないが前任者としての繋がりもあるし協力出来るかもしれない。しかしその前任者をダンジョンに送って死なすことになった原因かもしれない存在なので悩ましいところである。


「お前の腕を治すなら首都の教会に行かなければならない、奴らは金でしか動かないからな」

「そうなんですか……この世界の教会も変わらないのか」


 危ないところだった、腕を治すためにもジャックには生きていてもらわなければ。この世界で一番金を持ってそうなのは間違いなくジャックだ、彼が居れば教会は嬉々として俺の手を治してくれるだろう。

次も遅いと思います。

5/20 見切り発射した自分のせいですが続きを書くのが死ぬほどつらい、いちようまだ書いてます。

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