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生者か死者か  作者: 近道メトロ
第二章:街へ
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左腕

何人待ってるかは知らないけど遅くなりました。

ちょっとrimでworldな所に不時着したり、

けものなフレンズたちと戯れていました。

 アップグレードされたガーディアンには何と左腕が付いていた、と言ってもショベルカーのグラップルみたいな感じの三本爪のやつだ、更にそこに左腕が入るだろう筒が付いていた。


「この筒って?」

「再生、左腕、装着」

「再生も把握されてんな」


 ダークネスローチとの戦いで一回再生を使う事になったがそのときは装甲のお陰で左腕は生えて来なかった。

 しかしそんなやり方ではそのうち問題が発生しただろうしこの左腕を収納できる筒はとても有用だ。


「ふんぬ!」


 左肩に右手を置いて力を込めて再生を始める、しばらくしてグロテスクな左腕が久しぶりに生えてくる。左腕を右手で筒に近付けると筒が左右に開いたので左腕を突っ込んだ。


 筒が閉じたのを確認してあの時の様に動かそうとしてみる、直ぐには動かなかったが段々と思い通りに動き始める。しかし感覚は一切無いので無いものが動かせているという違和感しかない状態だ。


「不安だ」

「調整、開始、目の前のターゲットに向かって武器を使用してください」

「突然流暢に喋んな!びびるだろ」


 正面の床からボロボロのマネキンが出てきた、マネキンと言っても表面が革か何かで中から砂が零れてるのでどちらかと言えば人型のサンドバッグだ。

 それと同時に左側の床が持ち上がり大量の武器がラックに置かれて出てきた。


「よっ、あ」


 剣の一つを取ろうとしたが勢いあまり剣の柄を壁にめり込ませた、チラッとロボを見るが特に反応がないのでこれは想定の範囲内なのだろう。

 今度は慎重に手を動かし大きめの剣の柄をアームで握り刃を手で持ってゆっくりと前に持ってきてから手を離して構える。

 強く握ったからか柄がミシミシと嫌な音を立てるが力加減が判らないのでそのままサンドバッグに向かって叩き付けるように振るった。


 剣は問題なく命中したが当てたときに更に力んでしまったせいで柄がバラバラになりアームの中で砕け散った。


「再調整、再開してください」

「もう一回振れって?」


 それ以上は語らないロボを見てからもう一度他の剣を握る、するとさっきよりも少しだが楽に取れた、再調整と言っていたとおり腕を弄っているようだ。


「せいっ!」


 今度は問題なく剣を振りサンドバッグに食い込んだ。しかし引き抜くときに剣がサンドバッグにつっかえてアームが剣を放してしまった。


「再現度25%、再調整、再開してください」


 そうして、剣の他にも槍や斧、食事に使うようなスプーンまで使ってサンドバッグを痛め付けてアームを調整していき、アームは手とほぼほぼ変わらない動きが出来るようになった。


「衝撃吸収、姿勢制御、腕力、稼働速度、意思伝達速度、全て調整完了、次の義肢に移ります」

「え゛?」


 アームをじっと見つめてグーパーしてたらとんでもないことを言われた、これ一本ではないのか?


「現在調整したのは戦闘用装甲義肢です、今から私生活用の多目的擬態義肢の調整を行います」

「先にそっちやればガーディアンを脱ぐ手間は無くせたんじゃ?」

「エラー、その質問には、回答がががががががガ。その質問は受け付けておりません」

「あ、はい」


 完全にわざとなエラーを言い出して知らん顔している、質問は無しらしい。

 ガーディアンを脱ぐために左腕を切離そうとするとアームから筒が外れて左腕にくっついたままになった。


「取れたんだが?」

「次はこれを装着してください」


 床がさっきと同じように上に持ち上がりそこから出てきたのは蜥蜴の皮のような模様の長手袋だ、指の所には何か詰まっているのか既に膨らんでいる。

 付け方は見た目通りっぽいので筒を突っ込んで奥まで押し込む、すると手を入れた方からからコードの付いた吸盤が出てきた。


「吸着型脳波感応装置をうなじに張り付けてください」


 言われた通りにその吸盤を自分のうなじにペッタリと押し付ける、暫くしてジワジワと肩側のほうから色が俺の肌色と同じ色に変化していく。

 変化が終わると指が動くようになり殆ど普通の腕と変わらない姿になった。まあ感覚は無いし腕の上から被せてる分歪に大きくなっているので普通とは言い難い気がしてきたが。

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