表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生者か死者か  作者: 近道メトロ
第二章:街へ
30/43

暗黒の魔虫

・は主人公のヘルメットのディスプレイに表示されてるって思って。

 足が体液でネチャネチャする長靴式の装甲だから尚更だ、とてつもなく気持ち悪い。


「ゴキの体液濡れの欠損少女、余程の良心の持ち主でもなきゃ近付きすらしないな」


 ローチ共の攻撃は相変わらず物理的ダメージはほぼないが精神的に来る、スキルでどれだけ無理やり押さえ続けても嫌なものは嫌なのだ。


「全部……無理だな、諦めよ。ジェスロになんか良い道具ないか聞いてこよ」


 適当に飛んでくるローチを両断しながら入り口に向かう、すると敵の勢いが入り口に近付く毎にごそっと減って直ぐに静かになった。残ったのは大量の残骸と死骸だけだ。


「物理的正面突破は正攻法じゃなさそうだ」


 扉は機密扉の如く分厚く此方から開けれるような取っ手もボタンも付いていない。普段はどの様に使うのだろうか?


「もしもーし?誰か居ませんかぁ?抉じ開けますよぉ、斬っちゃいますよぉ?」


 声を掛けてもノックしても反応がない。どうしようもないのでフルパワーでノックをすることにした。フォークリフトを片手で難なく振り回せるこの力ならただの金属っぽい蝶番も直ぐに壊せるだろう。


「いッせぇのぉで!」


 しかし刀剣をそこら辺に放って駆け出した瞬間後ろから来た謎の衝撃で体勢を崩してしまい、扉に向かって全身でぶつかりひっくり返ることになった。体が動かないし視界がチカチカする、どうやら思ったより重症のようだ。


「痛いぞ、痛覚ないのに痛いぞ、何でや?」


 ひっくり返った体勢のまま衝撃を受けた場所を確かめる。胸の中心くらいの位置に風穴が空いている、傷口からは灰が零れてくるのでおそらく炎系だが詳細は不明だ。

 心臓を撃ち抜かれると流石に効くらしく体が思ったように動かせずに血反吐を吐く。それでも再生の力で傷を塞ぎ立ち上がる。


「痛覚無効貫通はまだ出番が早いんじゃあないか?ローチさんよぉ」


 振り返ったその先、室内の最奥にそれは居た。


 ・ダークネスローチ、名前だけなら少し黒が濃いGを連想させるような名前だが奴は成人男性程の大きさでその六本の脚は一本一本が低品質のガーディアンなら簡単に外骨格ごとバラバラに出来る程の力を持ち。

 ・その一対の長い触角は水平に並ぶように固定することで体内で精製した弾を飛ばす電磁投射砲という無音の凶器となる、その最大威力は最高品質の防御特化型ガーディアンでさえその手に持つであろう盾ごと正面から貫く。

 ・そしてその醜悪な見た目は見るもの全て(同類を除く)の精神を侵しその存在をブレさせる、並みのものでなければたとえ目の前で直視したとしても奴を視認することは出来ないだろう。


 長々とディスプレイに奴の情報が映っている。完全にゲーム後半のボスって感じの説明だ、このタイミングで出てきていいようなやつでは決してない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ