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生者か死者か  作者: 近道メトロ
第二章:街へ
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都市へ

 箱からは血の匂いがするが臭い消しでも入れてあるのか暫くすれば気にならない程度になった。

 それから機械鎧は鎧を脱いで、いちいち男二人は面倒だな、剣持ちと槍持ちでいいや。

 車が走り出すと槍持ちが運転席から出て箱からまだ少し血が滴っている肉を取り出し今日の昼飯の準備を始めた、剣持ちは血で汚れた剣を拭いて砥石で研いでいた。


『ミートワームだった』


 剣持ちが何か呟くと槍持ちは静止してギギギッと音がなりそうな感じに首だけ剣持ちに振り向いてガックリと肩を落とした。


『俺あれ嫌いなんだがな』

『見た目はただの肉なんだから変わんねぇよ』


 男二人は何か話していたがあからさまに槍持ちが肩を落として料理の速度が落ちた、何か嫌いなものでも有ったのだろうか?ざまぁ見ろとでも思っておこう。

 その後、何時もより時間は掛かったが料理は完成しいつも通りに完食した、俺は食べる必要はないので全く無駄な行為だ。

 ついでに言っておくと槍持ちは肉の方を出来るだけ見ないように少しずつもごもごと食べていた。

 俺もその肉を食べたが食感がウニョウニョ?する気がするくらいで味は変わらないので何時もと同じように黙々と食べてしまった。


 そんな事をもあったが車は順調に進んでいきその方向に吹雪の中、壁が見えてきた。


『やっと着いたな、あぁ長かった』

『大体5日遅れかやはり灰冬で外に出るのは失敗だったな』

『さああのいけ好かない野郎に金を貰いに行くとしよう』


 車が壁の前まで来ると通信機から声が聞こえた。


『カードと顔を見えるところへ』

『分かった』


 剣持ちと槍持ちが機械鎧を着て外に出て顔の装甲を開きカードを壁に突き出した。

 暫くして緑のランプが灯りどでかいサイレンの音とともに壁がゆっくりと開いていった。

 壁の中は車が丸ごと入ってもまだまだ広い部屋だった、そして天井と壁には何個もスプリンクラーらしきものがある。


『浄化開始』


 突然スプリンクラーから水が吹き出し車と剣持ちと槍持ちの機械鎧の表面を濡らしていく、そして機械鎧にこびり付く灰冬の雪が殆ど取れた頃、水は止まった。

 扉が開き先へ進む、すると今度は防護服を着て青い光を放つT字の装置を持った奴に装置を車と機械鎧に向けられた。


『パラサイトの反応なし、通行を許可』


 そうして防護服の奴は離れて車は動き出す、最後に二重扉をくぐり都市の光が見えてきた。

 そこは信号や道路もあり高い建物には広告らしきものが張られておりまるで現代世界の様だった。

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