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11月

【11月】


 先日遂にうちのクラスの腕相撲ランキング1位を奪取し、その勢いのまま隣のクラスに遠征していた後輩くん。

 そんな彼が久しぶりに私のクラスに戻って来た昼休み。


 私の隣に座る後輩くん。当たり前のようにぺったりくっついてくる。


 「あったけぇ〜。」

 私で暖をとるな。


 そして、そんな状況を気にも留めないクラスメイト。なんなら担任の先生もスルーだ。溶け込みすぎ。


 • • •


 「留守かぁ。」

 突然私の名前を口にする後輩くん。


 「え、私のこと?」

 「あ、いえ。俺が先輩と結婚すると『留守幸多』かぁ、って。なんか戦国武将みたいで格好良いなと。」

 「アーソウデスカ。」

 「でも、ひらがなで5文字かあ…。逆に先輩が服部になると...は、つ、と、り、き、よ、う、か。8文字! いいなー!!」


 何が?


 周りのクラスメイトが肩を震わせている。

 この子はもう...ホントにもう...


 「【ハットリ】君、ちょっと静かにしてみようか〜。」

 「なんか怒ってるー? ごめんなさいぃぃ!」


 オコッテナイヨー。ホントダヨー。

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